生活費の困窮を回避する目的で、ボロブドゥールへの本拠地移動を考えていた。
新型コロナウイルスの感染で、足止めをよぎなくされた。
日々、世界中で感染者は増えている。
今後、何ヶ月この状態が続くのか。
終息の先行きは、未だに見えていない。
このままでは、年内に貯金が底をつくのが目に見えている。
問題は、年末のリタイヤメント・ビザ更新だ。
今回の更新は5回目(5年目)の延長がすんだため、新たにビザ申請のために出国する必要がある。
出国はシンガポールにしている。
航空券とシンガポールでの代行業者への支払い、バリに戻ってから代行業者への手数料。
この金銭が用意できなければ、不法滞在になってしまう。
先行き不安な生活は、続いている。
私は、好き勝手に生きてきた。
「末路の哀れは、覚悟のうえ」
泣き言は言わないはずだったが、今回はちょっと堪えている。
的確じゃない例えかもしれないが、現在、人類は癌を宣告されたにも似ている。
正直言って、宣告されたことのない私には本当の意味で理解できないだろうから、不謹慎な発言かもしれない。
あるいは、余命を宣告されたのかもしれない。
手をつくしても、生き永らえることはできない事態。
患者本人、周りの人々の恥部が、露出することもある。
修羅場になるかもしれない。
人類の起源は、600万年前〜700万年前ほど。
人の起源は、20万年前と言われている。
この長い時間を人は、生き続けてきた。
様々な苦難もあったろう。
それでも、人類は続いている。
人の一生は、長くて100年ほど。
人間は、一生をまっとうして消滅する。
今回の新型コロナウイルスは、自然が帳尻を合わせようとしているのか。
人口の自然淘汰か。
そうは思いたくない。
連綿と続いた人類を、滅亡させてはならない。
人類の滅亡は、地球の滅亡でもある。
しかし、前途有望な若者には、地球は必要だ。
人類は、克服しなくてはいけない。
「万物の霊長」と言う傲慢な考えを捨てされ!
人類の恥部をさらけ出すことになるだろうが、新しい世界は、地球を救う力を携えていることだろう。
世界中の人々が総力をあげて立ち向かえば、光明はさしてくるはずだ。
泉谷しげるの「春夏秋冬」を口ずさんだら瞼の裏が熱くなった。
サビの部分は、こんな歌詞だ。
『今日ですべてが終わるさ 今日ですべてが変わる』
『今日ですべてがむくわれる 今日ですべてが始まるさ』
一日も早く、終息することを願望している。
悩み多き、老人のつぶやき、でした。