今回は、ウブド在住40年の先輩・鈴木さんを紹介したいと思う。
ブントゥーユン村にある「カフェ・ビンタン」に併設して、彼の住居がある。
鈴木さんは、以前「マタハリ・コテージ(Matahari Cottage)」を経営していた人物です。
マタハリ・コテージは、ウブドで日本人経営の宿一号店。
鈴木靖峰(すずき やすお)、昭和13年生まれ。
1978年から毎年通い続けていた鈴木氏が開設したコテージ。
1982年6月23日、ウブド西部ジンバワン通りのウブド郵便局を南に少し行った東側に建った。
東側は、渓谷沿いになる。
数年後、近隣に「スハティ・バンガロー」が開業。
こちらも日本人経営の宿だった。
バックパッカーが主流だった頃。
1985年のガイドブック「地球の歩き方・インドネシア編」に、2つの宿は紹介されていた。
情報の少なかった時代。
日本人の宿泊客は、多かったようだ。
露天風呂を作ったが、人気のほどはいまひとつだった。
5年の賃貸契約が終わり、マタハリ・コテージを手放す。
1991年、鈴木氏は、ウブド王宮のある十字路からスゥエタ通りを2キロほど北上したブントゥーユン・サクティ村にコーテージをオープンした。
こちらは、目の前に広大なライスフィルドと遠くクタ方面までが見える美し景色の広がるコテージだ。
コテージ名は「ビンタン・パリ」。
ビンタン・パリは十字星という意味だと聞いている。
併設するレストランは「カフェ・ビンタン」。
日本からの観光客が急増し始めた時期だったこともあり、ウブドの日本人コミュニティーに多大な貢献をした。
ブントゥーユン村に巨竹ガムラン・ジェゴグを寄付し、定期公演推進の努力を惜しまなかった。
ビンタン・パリが15年の契約が終了して、人手に渡った。
鈴木氏は、スゥエタ通りをさらに北上したブントゥーユン村に、「カフェ・ビンタン」を併設して居を移して、現在に至っている。