2021年08月20日

UP TO DATE / CAFE & EATERY(374)

ウブドで今、注目度の高いエリアがある。

テガス村からペジェン村に向けて東上するゴア・ガジャ通りの、テガス村寄りの地域だ。

2000年頃までは、左右に雄大な田んぼ風景が広がる、南国の心地よい風が吹き抜ける村道だった。

数年前、この地にオープンエアーのレストランが開店し、そのいずれもが人気店となった。

人気の秘訣は、田んぼビューだろう。

ここ数年は、コロナ禍にもかかわらず、新興のカフェやレストランが増えている。

村道は今、近郊の村からウブドに向かう交通量の多い幹線道路と変化した。

田んぼの風景が望めなくなるほど、沿道に店々が建ち始めた。

南側には、目の前に田んぼビューが見られるように設計されている店舗が多い。

今回訪れた「UP TO DATE」も南側だ。

オープンは、5月28日。

この日は土曜日の午後だったこともあってか、若年ファミリー、カップル、女性グループなどのローカルの客で賑わっていた。

客はみな、カジュアルでオシャレな服装をしてる。

海外からの旅行者が皆無の今、外国人の姿は見られない。

これまでは、旅行者向けのレストランとローカル向けのワルンとが明確に色分けされていた。

旅行者が求めるレストランは自然&伝統を求める傾向があり、ローカルが求めるレストランは都会(ジャカルタ)的センスがキーポイントだった。

もちろん、旅行者でワルンを利用する人も、ローカルでレストランを好む人もいる。

気分によって、両方を使い分けている。

レストランを好むローカルは、富裕層が多い。

近年、バリ島民が全体に裕福になったのか嗜好が変わったのか、この色分けがなくなりつつある。


「UP TO DATE」は、人気要素が満載のカフェ&レストラン。

名古屋で店舗デザイナーだった私が、人気の秘訣を検証してみよう。

と言っても、ウブドに来る30年も前の42歳までのことで、すでにセンスは古くなっていると考えられる。

そんなところを踏まえて、お読みください。

全体的には、若者に受けそうなモダンなデザイン。

ウブドはまだ田舎。

都会(ジャカルタ)に憧れる若者が多い。

都会を模倣するのは、かつての日本も同じだ。

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エントランスの壁に埋め込まれた、カラフルなポットが目につく。

これは、アンドン地域にある壺屋がインスタグラムで人気なのを参考にしたのだろう。

コンクリートの打ちっ放し風だ。

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ガラス窓は鉄かアルミの黒色格子。

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カウンター後ろのネオンサインも、重要なポイントだ。

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Mixco Coffee & Barが中庭に、併設されている。

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ウォールアートもおしゃれ。

ライブ・ミュージックがあるのか、ステージが設営されていた。

大きなスピーカーから、軽快な音楽が流れている。

若者の心を捉えているSNS映えする要素が、ふんだんに用意されていた。

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メニューも無国籍で多種。

こんな様々な要素を含んだデザインが、バリの若者の間で流行っているようだ。

私も旅行者だから求めるものは自然&伝統だが、この店はネット環境もよく、各テーブルにコンセントまで完備してるので、今後も利用することは考えられる。

屋外のテーブルで、パソコンでブログでも書こうかなという気分になりそうだ。


posted by ito-san at 17:25| Comment(0) | ウブド村帰郷記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする