2022年04月08日

ワルン・ティティ(Warung titi) @ UBUD(418)

今回は、日本語の達者なゴローさんの店を紹介します。

レストランの名前は「ワルン・ティティ=Warung titi」。

場所は、クトゥ・クロッド村ティルタ・タワール(Tirta Tawar)通り。

まずは、動画で見てください。



ティティは、小さな橋を意味するらしく、インドネシアと日本の架け橋となる役に立ちたいと、願ってつけた店名。

オーナーは、titiのtはtokyoのtで、iはインドネシアのiのこと。

もう一つは、通りの名前であるtirta tawarのtとtでもあると、こじつけていた。

こんな言葉遊びのできる、頭の柔らかいオーナーを紹介します。


オーナーは、当地クトゥ・クロッド村出身のバリ人、I Wayan Sedarsanoさん。

1975年生まれ。

日本語の達者なのは、東京に滞在していた2004年12月から2016年までの間で、苦労して覚えたという。

通称ゴロー(Goro)さん。

バリ人名が長いので、日本人に早く覚えてもらうためにゴローにしたというアイデアマン。

titi_owner.jpg

ゴローさんの日本での経歴を、簡単に披露しよう。
最初の仕事は、下品な言葉を使う人が多かった職場だったので、速攻で辞めた。
その後、4年半ほどインテリア会社に勤めた。
夜のアルバイトは、レストランなどで民族楽器リンディック(竹打楽器)の演奏。
クトゥ村のガムラン・グループ「アナンガ・サリ」の主要メンバーだった彼にとっては、得意な分野。
各種イベントにも参加している。
東京在住のバリ人を集めて、ケチャの公演もしたという。
日本語が上達したのは、マクドナルドのマネジャーだった頃だという。
中でも、居酒屋の店長が休職したために、急遽、店長代理を仰せつかった時期。
日本語ができなくて、悔しい思いをした。
その悔しさが、彼の日本語上達の原動力となっているようだ。
マクドナルドと居酒屋の掛け持ちは、4年半ほど続いた。



2017年5月20日:「ワルン・ティティ」オープン。

経営コンセプトは、地球に優しくだ。

ストローに植物素材を使って、プラスチック削減。

自前のオーガニック農園から、米・野菜・果物を供給している。

キッチンから出たゴミは、コンポストを利用。

ビーチ・クリーンの団体に参加しているだけあって、ゴミ問題に関してもシビアだ。

オープンして1年間は、お客が少なく、もう閉めようかと考えたこともあったとか。

その後、列ができるレストランとなる。

繁盛につながるアイデアが、引き出されたのだろう。

「A2Bali」という旅行会社も経営している。

一般的な観光ツアー以外に、ユニークな企画を主催している。

「ワルン・ティティ」とコラボした、田植え、稲刈り、親子泥んこ遊び、供物作り、バリ料理教室、バーベキュー夕食・などなど。

2020年に入って、コロナ禍。

地主でもあるため、ダメージも少なくすんでいる。

復興の兆しが見えてきた2022年、ゴローさんは動き出した。

裏には広い敷地があり、畑と田んぼがある。

ここを有効利用した、人の役に立てるようなイベントがしたいと抱負を語った。

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posted by ito-san at 17:31| Comment(0) | ウブド村帰郷記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする