この日(4月5日)は、午後から陽射しが強くなり、部屋にいると蒸し暑さを感じる日だった。
こんな日には、部屋のシャワーで何度も水浴びをする。
近くにあるグリーンフィルド・リゾートで、格安の「プール・パケット」を利用することもある。
さて今日の水浴びは、どうしようか?
グリーンフィルドのプールでは、近すぎて外出した気分にならない。
一つの懸案を思い出した!
昨年末のことだ、スマララティのアノムさんが、ホテル・イバの裏でマンディをする私の動画を見て、あるマンディ場を薦めてくれた。
チャンプアン橋近くにあるベジ寺院の沐浴場だ。
ベジ寺院は泉のある寺院のことで、村の儀礼の際には、聖水を作る水をもらいに来る。
アノムさんも、この寺院の沐浴場でムルカットすると言う。
ホテル・イバの裏にある泉にも、ベジ寺院はある。
(極楽通信・UBUD「ムルカット」:http://informationcenter-apa.com/kb_melukat.html)
アノムさんが教えてくれたベジ寺院は、ホテル・イバとウブド大通りを挟んだ反対側にある。
ロスメンの看板が立つ小道を、奥の渓谷に向かって降りていくらしい。
2021年11月8日。
ウブド大通りを西に向かうと、チャンプアン橋がある。
橋の手前30メートルほどの左手に、小道の入り口がある。
入り口には、この奥にあるロスメンの看板が立っている。
小道を20メートルほど進み、ロスメンの玄関を通り過ぎると、目の前が階段になる。
階段は、段差が高く、急だ。
手すりがない。
苔むしているので、滑りそうだ。
11月は雨季の真っ只中で、昨日も小雨が降っていた。
陽射しが弱いので、いたるところが苔むしている。
危険を冒すことをやめて、引き返した。
雨季は続き、1日に一度は雨が降った。
2〜3日、晴れ間が続けばベジ寺院に行こうと、いつも心掛けていた。
今日が、その日のようだ。
すでに5ヶ月も経っている。
ホテルのプールじゃなくて、ベジ寺院の沐浴場に再挑戦。
前回、あきらめた階段の前に立つ。
苔はあるが、階段は乾いていた。
堆積した落ち葉で、滑る心配もある。
さて、カメラをスマホからアクションカメラに変えようか?
スマホで撮影中に滑って転んだ痛い経験があり、その後、渓谷撮影では、アクションカメラを装着するようにしている。
しかし、この急な階段では胸に付けるアクションカメラも役に立たないだろうと、スマホを右手に持って撮影。
階段は手すりがないので、壁に左手をついて、一段一段ゆっくりと降りていく。
景色を見たり、カメラを覗いたり、足元を見たり。
危険だとわかっているので、細心の注意を払って行動。
階段を降り切ると、少し拓けた土地に出た。
寺院とパンチョラン(湧き水)がある。
川まで降りる必要がないので、6分ほどで到着する。
渓谷側を望むと、そこには、いにしえを彷彿させる風景が残っていた。
誰一人としていない湧き水で、水浴び。
ヒンヤリした水が心地よかった。
日本語を間違えている箇所がありますが、お許しください。
見苦しい老体を公開してしまい、後悔しております。