マサカン・パダン=ナシ・パダン(パダン料理)って、ご存知ですか?
州都パダン(Padang)を中心とした西スマトラ州を発祥とする伝統的な料理。
インドネシア国内、どこの街へ行ってもあるようです。
数人で入店して席に着くと、注文も取らずに、テーブルの上に少しづつ小皿に分けた料理が並ぶ。
その数20皿はある。
「これ全部食べきれないよぉ〜!」
初めての体験の時、インドネシアに不慣れな旅行者の我々に、これは押し売りかと不安になった。
みんなでシェアすればよいのだが、それでも食べきれるボリュームではない。
迷っている我々に「手を付けた皿の分のみ、後で精算する仕組みです」と店員が説明してくれた。
その後の食事は、心配ごとが吹っ飛んだ勢いで、食べるは食べるは。
脳みそのようなゲテモノ系を残して、ほとんど平らげた。
ウブド内のパダン料理店に、このシステムは見られないので、ご安心ください。
その代わり、皿の山の前で「コレとコレとコレ入れて」 と指差しチョイスしなければなりませんが。
私はインドネシア語ができないので苦労しますが、コミュニケーションはとれます。
次の動画は、レレ(なまず)の発音が悪くて、何度も店員に直されている私です。
料理に関して、まったくのオンチなので、解説はできません。
パダン料理の説明を書いた、古いメモがあった。
「料理はカレー味がベース。と言っても日本のカレー を想像してはいけない。もっとスパイシーに、もっとド辛くなっている」
「たいてい ココナツミルクを加えて煮込んであるのでコクがある」
なんて書いてあるが、どうやらそうではないらしい。
「和食・影武者」の大テーブルで、目の前に、料理に詳しい知人が座っていたので、聞いてみた。
煮込み、油で揚げた物、辛子のきいた物などなどと、さまざまなようです。
素材は鳥、魚、ナマズ、 ゆで卵、牛、野菜、エビ、イカなどなどと豊富で、さらに味付けを変えて何種もの品となる。
と説明されても、私には理解できない。
大盛りご飯の一皿に、選んだおかずに野菜を加え、さらに各種スープをかけてくれる。
これは、目の前で行われるので、私でも説明できる。
組み合わせが豊富なので、おかずを変えれば飽きないかもしれない。
友人(日本人)で、昼、夜、 一週間毎日食べていた人がいた。
一ヶ月食べても、飽きないと言っていた。
ちなみに、奥さんはジャカルタのインドネシア人。
私は、数ヶ月に一回というところか。
まったく、食べられない友人もいる。
24時間営業なので、真夜中に飢えた人々にとっては、開いててよかった「救いの場」である。
オダランで夜遅くなって、晩ごはんを食べそこねた時に、よく利用した。
そんなパダン料理屋のウブド一号店が「Sanak」です。
写真:1990年
ハヌマン通り・パダンテガル村に開店。
背景の樹木に、昔のウブドが彷彿される。
安くて美味しいと評判の店。
現在、建物がかわっている。
そして、「Sanak」の食事風景レポです。