2022年08月11日

ウブド村のルーツを巡る『西端は丘だった!』(446)

ウブドは、幹線道路をそれたプリアタン村から、更に、(アンドン交差点を)西にそれた先にある村。

古くは、ウブドに行くには、この一本道しかなかった。

急坂を下り、プリアタン村との村境の川に架かる橋を渡る。

登り坂の左右には、大樹が道路を覆い隠すほど鬱蒼としている。

さらに、村境の三つの川の橋を下り登りした先に丘があり、行き止まる。

ウブドは、そんな山間の村である。

四つの橋の話は、ここに書いてあります。

「ウブド大通りの見えない橋(443)」
https://itosan-ubud.seesaa.net/article/490102510.html


丘は切り開かれ、東西のウォス川が合流する地点に橋が架かり、パヤンガン村方面まで行けるようになった。

当初は、車一台が通れる吊り橋か架けられている。

・campuhan1.jpg

当時を知るバリ人は「車が通るときに橋が揺れるのが面白くて、よく見学した」と話している。

その後(現在まで続く)、車がすれ違えるアスファルト道路になった。

架橋の完成年月日は、今、調査中です。

*1925年:チャンプアンの吊り橋が完成(1981年:新しいチャンプアン橋の開通)


興味深いのは、丘の手前北側にダラム寺院があることだ。

バリでは、村形成の際にダラム寺院は、不浄の方角と言われる海側に建立されることになっている。

ウブドの場合は、海側のダラム寺院は、パダンテガル村が所有していることもあってか、西側にある。

これは、二つの川が合流する聖なる場所があることから、西側にしたことも考えられる。

合流地点は、ムラスティと呼ばれる浄化儀礼の場所でもある。

丘には、ダラム寺院と反対側に火葬儀礼場に続く道がある。

この道は旧道で、丘を越えて、川に向かっている。

旧道は、ウブド発祥の地と言われるグルン・ルバ寺院と豊富な湧き水の出る泉に続いている。

動画では、以上のことを説明しています。

説明不足ではありますが、お楽しみください。

グルン・ルバ寺院と豊富な湧き水の出る泉については、次回、徘徊する予定です。


ウブド村のルーツを巡る・西端は丘だった!


旧チャンプアン橋をのぞいて見た!


posted by ito-san at 02:26| Comment(0) | TrackBack(0) | ウブド村帰郷記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする