ウブドは、幹線道路をそれたプリアタン村から、更に、(アンドン交差点を)西にそれた先にある村。
古くは、ウブドに行くには、この一本道しかなかった。
急坂を下り、プリアタン村との村境の川に架かる橋を渡る。
登り坂の左右には、大樹が道路を覆い隠すほど鬱蒼としている。
さらに、村境の三つの川の橋を下り登りした先に丘があり、行き止まる。
ウブドは、そんな山間の村である。
四つの橋の話は、ここに書いてあります。
「ウブド大通りの見えない橋(443)」
https://itosan-ubud.seesaa.net/article/490102510.html
丘は切り開かれ、東西のウォス川が合流する地点に橋が架かり、パヤンガン村方面まで行けるようになった。
当初は、車一台が通れる吊り橋か架けられている。
当時を知るバリ人は「車が通るときに橋が揺れるのが面白くて、よく見学した」と話している。
その後(現在まで続く)、車がすれ違えるアスファルト道路になった。
架橋の完成年月日は、今、調査中です。
*1925年:チャンプアンの吊り橋が完成(1981年:新しいチャンプアン橋の開通)
興味深いのは、丘の手前北側にダラム寺院があることだ。
バリでは、村形成の際にダラム寺院は、不浄の方角と言われる海側に建立されることになっている。
ウブドの場合は、海側のダラム寺院は、パダンテガル村が所有していることもあってか、西側にある。
これは、二つの川が合流する聖なる場所があることから、西側にしたことも考えられる。
合流地点は、ムラスティと呼ばれる浄化儀礼の場所でもある。
丘には、ダラム寺院と反対側に火葬儀礼場に続く道がある。
この道は旧道で、丘を越えて、川に向かっている。
旧道は、ウブド発祥の地と言われるグルン・ルバ寺院と豊富な湧き水の出る泉に続いている。
動画では、以上のことを説明しています。
説明不足ではありますが、お楽しみください。
グルン・ルバ寺院と豊富な湧き水の出る泉については、次回、徘徊する予定です。
ウブド村のルーツを巡る・西端は丘だった!
旧チャンプアン橋をのぞいて見た!