2023年02月08日

バリ伝統的屋敷の名称とレイアウト@スバリ村(488)

家のことをインドネシア語で「ルマ=Rumah」と言う。

バリは、四つに色分けされた階層(カスタ)・チャトル・ワルナ(チャトル=4/ワルナ=色・Catur Warna)によって、屋敷の名称が異なる。
*階層(カスタ):https://informationcenter-apa.com/kb_kasta.html

高僧(ブラフマ=brahmana)の屋敷は「グリヤ=Geriye」

王族(クシャトリア=kesatria)の屋敷は「プリ=Puri」

貴族(ウエシャ=wasia)の屋敷は「ジェロ=Jero」

この三つの階層をトゥリ・ワンサ(Tri wansa)と呼ぶ。

平民(スドラ=sudra)の屋敷は「ウマ=Umah」

カスタの導入は、5世紀から16世紀まで中部ジャワで栄えたマジャパイト王朝の影響である。

バリに移り住んだマジャパイト王朝の末裔をトゥリワンサとし、バリ先住民をスドラとした。

言語には、トゥリワンサの使う二種類とスドラの使うバリ語があり、相手によって使い分けている。

中部ジャワのジャワ人が使う言葉にトゥリワンサの使う単語が含まれていたり、スドラの会話にインドのヒンドゥー語が入っていて、興味深い。


今回の本題に入ります。

バリ人の屋敷は、バリの伝統的法則にそって建てられている。

家長の足のサイズや手のひらが物差しとして使われる。

法則がつくられたのは、マジャパイトの末裔が移り住んだ16世紀頃ではないか、と私は想像している。

マジャパイトの末裔の影響を受けなかった村(バリアガ)の屋敷は、その限りでない。
*バリアガ:https://informationcenter-apa.com/kb_bali_aga.html

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「バリ島ウブド 楽園の散歩道」地球の歩き方 Gem stone

バリ人の屋敷は、このレイアウトに基づいて建てられている。

屋敷を訪れる機会があれば、見学させてもらっうことをおすすめします。

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棟には、それぞれを役目があり、呼び名も違う。

全体の名称を、復習しましょう。

*アンクル アンクル(Angkul Angkul)=屋敷門
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*アリン アリン(Alin Alin)=魔除けの壁
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*ジナン(Jineng)=米倉
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*バレ ダギン(Bale Dagin)・グリヤとプリはバレスマンゲン(Bale Semanggen)=儀礼棟
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通過儀礼(子供の誕生日儀礼、結婚儀礼、歯を削る儀礼、葬儀礼など)を行う棟

*ムラジャン(Merejan)・スドラはサンガ(Sanggah)=屋敷寺
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*バレ ダジョー(Bale Daja)・グリヤとプリはグドン(Bale Gedong)・スドラはムテン(Meten)=家長の住む棟
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*バレ ダウ(Bale Dauh)・グリヤとプリはバレ ロジ(Bale Loji)=家族の住む棟
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*ナタラン(Nataran)・スドラはナタ(Natah)=内庭

*パオン(Paon)・グリヤとプリはプラントゥナン(Perantenan)&パワレガン(Pawaregan)=台所
家族一同で食事を共にする習慣がないので、台所はあるが食堂(ダイニング)はない。
朝一で作られた食事を、各人が好きに時間に好きな場所で、サッサとすませる。

動画でご覧ください!

posted by ito-san at 12:33| Comment(0) | TrackBack(0) | ウブド村帰郷記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする