この日は、宿にしている「Kopi Mpat(Kampoeng air Mpat)」の周辺を散策することにした。
まわりは田んぼばかりなので、散歩も楽しい。
以前、バダさんは毎週日曜日の早朝に、スタッフ一同を引き連れて、東方面、西方面、南方面、北方面と毎回レートを変えて2時間ほどの散歩していた。
べべ(アヒル)約100羽の行列に遭遇したり、手土産持参で老人宅を訪問したり、時には河原まで下りたりする。
べべの行列同士のすれ違いは、愉快だった。
数羽が、他の群れに紛れ込んでしまう。
気に入ったべべがいると、ついて行ってしまうのだ。
こうなると、べべ使いさんは大変だ。
群れには、それぞれ独自の目印がつけられているので、見つけることは簡単だが、なかなか自分の群に戻ろうとしない。
そんな愉快な風景が見られることもある。
私も宿泊した時には強制的に連れていかれたが、この頃はその行事もやめになったようだ。
ということで、今回は同伴者の大原さんとジャランジャランです。
Kopi Mpatの敷地を縦断して、村道を西に向かう。
小さな村に入った。
まず出くわしたのが、オンボロの軽トラック。
荷台に載った発動機が、元気に唸っている。
発動機は、精米をしていた。
出張精米サービスの軽トラックだ。
精米機の発動機は、自動車のエンジンも兼ねているのかな。
村の中心地と思われる地域に建つ一軒の住居前で、ワルン(露店)が出ていた。
TAKOYAKIの看板。
たこ焼きの文字に反応してしまう日本人。
人気のアイテムとは言え、こんな田舎で見かけるのは嬉しい。
「インドネシアのTAKOYAKIです!」と言って、Rp1万で売っていた。
もちろん注文しました。
中身が何だったか思い出せない。
タコは入っていなかったのは確かです。
ワルンの女将との雑談で、小休止終了。
再び、暑い陽射しもとを歩き始める。
この村道沿は畑が多い。
今年は、タバコ畑じゃなくて、トウモロコシ畑が目につく。
雑な仕上がりだなと思い農夫に聞くと、このトウモロコシは鶏の餌用と聞いて納得。
タバコの花は美しいですよ。
Googleで調べて みてください。
道に迷いながら、仏教寺院「ムンドゥッ」まで。
ムンドゥッ寺院の菩提樹の下で、瞑想!
帰路は幹線道路をひたすら歩く。
暑かった。
そろそろ、ゴジェックを呼ぶ方法を覚えなくちゃいけないな。
お疲れ様でした。
・続く・
2023年10月25日
2023年10月13日
中部ジャワ・ボロブドゥールの旅・「Gubung Kopi Borobudur」(5)
この日はバダさんが、午後のお祈りが終わったら施設に子供を迎えに行くまでの時間を利用して、出かけようと言ってくれた。
車を出発させると、目的地はボロブドゥール・Karang rejo村のアグス君家だと教えてくれた。
アグス君には、これまでに数回お会いしている青年だ。
初対面は、Kopi_Mpatだった。
ボロブドゥール観光の今後につい、バダさんとディスカッションしていた。
ボロブドゥール村内観光をワーゲンサファリで案内する若者グループを束ねていて、観光の活性化に力を注ごうとアイデアを模索中。
蛇好きな彼は、捕まえるのが得意で、家にはたくさんの蛇がペットとして飼われていると紹介された。
自宅を訪れた時には、自家製のコーヒーをご馳走になった。
年季の入った伝統家屋に、興味が誘われたことを覚えている。
幸い、蛇の見学は勧められなかった(私は大の蛇嫌いです)。
ボロブドゥール遺跡は、インドネシア屈指の観光地でローカル客が多数訪れている。
また、世界中の観光客にも人気の高いスポットだ。
ユネスコの世界遺産に指定された仏教寺院遺産で、ボロブドゥール、プランバナン公園公社によって運営されている。
以前は、園外からでも全景が見られたが、現在は、入園しない限り遺跡は見られなくなっている。
入園料は現在、外国人大人=Rp362.500- 子供=Rp217.500- 国内大人=Rp50.000- 子供=Rp25.000-
収益は、地元にあまり還元されていないと聞く。
町は遺跡以外の見所はなく、観光客は日帰りでジョクジャカルタなどに移動してしまう。
地元に金銭的な潤いが少ないため、地元の人々には不満があるように思えた。
遺跡以外の魅力作りに力をいれなければならないと考えるのは、理解できる。
アグス君は、コロナ禍の間に新しいビジネスを始めていた。
自宅は、以前訪れた時の雰囲気と違っていた。
雑然と建っていた家屋は、整然とレイアウトされた家屋群に様変わりしている。
家屋群は「Gubung Kopi Borobudur」と銘打って、ビジネススペースとなっていた。
ヤシ砂糖作りの実演と販売を始めて、観光コースの一つにしていた。
村人に建物を解放して、各自持ち寄った商品(古き時代の手作り玩具)も売っていた。
ジャワ音楽の流れる喫茶室もある。
軽食コーナー。
スイートのブブール(お粥)
エスチャンプールやエスブアに入っている砂糖ヤシの内胚乳(kolang kaling)。
バリ語で bluluk 。
歯ごたえは、プニュプニュした弾力がある。
それ自体には味がない。
アグス君は、この活動を村民の協力を得て村全体に広め、村民の利益に繋げようと考えていた。
村人との共存共栄のアイデアは、素晴らしいと思う。
バダさんは、私を一般的な観光に連れて行くのではなく、こうした建設的な活動やユニークなアイデアを紹介してくれている。
・続く・
車を出発させると、目的地はボロブドゥール・Karang rejo村のアグス君家だと教えてくれた。
アグス君には、これまでに数回お会いしている青年だ。
初対面は、Kopi_Mpatだった。
ボロブドゥール観光の今後につい、バダさんとディスカッションしていた。
ボロブドゥール村内観光をワーゲンサファリで案内する若者グループを束ねていて、観光の活性化に力を注ごうとアイデアを模索中。
蛇好きな彼は、捕まえるのが得意で、家にはたくさんの蛇がペットとして飼われていると紹介された。
自宅を訪れた時には、自家製のコーヒーをご馳走になった。
年季の入った伝統家屋に、興味が誘われたことを覚えている。
幸い、蛇の見学は勧められなかった(私は大の蛇嫌いです)。
ボロブドゥール遺跡は、インドネシア屈指の観光地でローカル客が多数訪れている。
また、世界中の観光客にも人気の高いスポットだ。
ユネスコの世界遺産に指定された仏教寺院遺産で、ボロブドゥール、プランバナン公園公社によって運営されている。
以前は、園外からでも全景が見られたが、現在は、入園しない限り遺跡は見られなくなっている。
入園料は現在、外国人大人=Rp362.500- 子供=Rp217.500- 国内大人=Rp50.000- 子供=Rp25.000-
収益は、地元にあまり還元されていないと聞く。
町は遺跡以外の見所はなく、観光客は日帰りでジョクジャカルタなどに移動してしまう。
地元に金銭的な潤いが少ないため、地元の人々には不満があるように思えた。
遺跡以外の魅力作りに力をいれなければならないと考えるのは、理解できる。
アグス君は、コロナ禍の間に新しいビジネスを始めていた。
自宅は、以前訪れた時の雰囲気と違っていた。
雑然と建っていた家屋は、整然とレイアウトされた家屋群に様変わりしている。
家屋群は「Gubung Kopi Borobudur」と銘打って、ビジネススペースとなっていた。
ヤシ砂糖作りの実演と販売を始めて、観光コースの一つにしていた。
村人に建物を解放して、各自持ち寄った商品(古き時代の手作り玩具)も売っていた。
ジャワ音楽の流れる喫茶室もある。
軽食コーナー。
スイートのブブール(お粥)
エスチャンプールやエスブアに入っている砂糖ヤシの内胚乳(kolang kaling)。
バリ語で bluluk 。
歯ごたえは、プニュプニュした弾力がある。
それ自体には味がない。
アグス君は、この活動を村民の協力を得て村全体に広め、村民の利益に繋げようと考えていた。
村人との共存共栄のアイデアは、素晴らしいと思う。
バダさんは、私を一般的な観光に連れて行くのではなく、こうした建設的な活動やユニークなアイデアを紹介してくれている。
・続く・
2023年10月04日
中部ジャワ・ボロブドゥールの旅・公共バスがなくなってる!(4)
パソコンのキーボードが壊れてしまった。
口に含んだお茶を、霧吹きのように吹いたのが原因だ。
キーボードの取り替えが高額なので、外付けのキーボードを購入した。
しかし、いろんなところに不都合が生じて、作業がはかどらない。
そんな状況の中で、やっとブログを書き上げました。
今回のボロブドゥールの旅は、大原さんが同行している。
大原さんにとっては、30年前に訪れたボロブドゥールとジョクジャカルタの思い出をたどる旅も兼ねていた。
この日のバダさんは、予約のお客様がいて忙しい。
ということで、2人でボロブドゥールの町へ行くことになった。
乗合バスに乗って行く予定だ。
私は、すでに何度も経験している。
バスに乗ってしまえば、5分でボロブドゥールのバスターミナルに到着する。
先回訪れた時に利用した表示板のないバス停(バスが止まってくれる場所)に立った。
後方に目を向けたが、バスの姿はない。
行ってしまったばかりかもしれない。
バスは、30分おきに通過していたはず。
しばらく待てば、来るだろう。
念のため、目の前のワルンの長椅子に腰を下ろしている男性に『バスは行ったばかりですか?』と聞いてみた。
するとどうでしょう、まったく予想していなかった返事が返ってきた。
「バスは、もう走っていないよ」と言うのだ。
奥にいた女将も頷いている。
そんなはずはない。
たった3年の間に、路線バスが廃止になるなんて考えられない。
私のインドネシア語が通じていないのだろう。
バスを見つけたら乗ることにして、とりあえずボロブドゥールの町へ向けて歩き進めることにした。
1時間も歩けば、町に着く。
帰りの最終バス(午後5時ころ)に間に合えばよいのだ。
賢い皆さんならここで、オジェックとかグラブのサービスを利用することでしょう。
悲しいことに私たちは、そういうことが奥手なんです。
昼下がりの暑い陽射しの中、我々は歩き始めた。
後ろを振り返りながら歩を進める。
この道は直線道路なので、かなり遠くまで見通せる。
バスの姿は見えない。
すでに汗だく。
休憩がてら、大原さんのスマホのプルサを追加するためにプルサショップに立ち寄った。
オーナーらしい女性が接客してくれた。
ダメ元で、オジェックは頼めるかと聞くてみた。
彼女は快く引き受けてくれて、手早くグラブカー手配した。
そして、公共バスについて説明してくれた。
ジョクジャカルタとボロブドゥールを結ぶ路線バスは、1日1台。
この1台が、往復して朝昼晩の3回通過するだけだと言う。
コロナ禍で利用者が減ったと同時に、オジェックとグラブが急速に普及したようだ。
時代は急速変化している。
老人は、そんな変化についていけなくて困惑する。
グラブカーが来るまで、アイスクリームをほうばりながら待つことにした。
こうして、無事ボロブドゥールの町にたどり着いたのでした。
・続く・
口に含んだお茶を、霧吹きのように吹いたのが原因だ。
キーボードの取り替えが高額なので、外付けのキーボードを購入した。
しかし、いろんなところに不都合が生じて、作業がはかどらない。
そんな状況の中で、やっとブログを書き上げました。
今回のボロブドゥールの旅は、大原さんが同行している。
大原さんにとっては、30年前に訪れたボロブドゥールとジョクジャカルタの思い出をたどる旅も兼ねていた。
この日のバダさんは、予約のお客様がいて忙しい。
ということで、2人でボロブドゥールの町へ行くことになった。
乗合バスに乗って行く予定だ。
私は、すでに何度も経験している。
バスに乗ってしまえば、5分でボロブドゥールのバスターミナルに到着する。
先回訪れた時に利用した表示板のないバス停(バスが止まってくれる場所)に立った。
後方に目を向けたが、バスの姿はない。
行ってしまったばかりかもしれない。
バスは、30分おきに通過していたはず。
しばらく待てば、来るだろう。
念のため、目の前のワルンの長椅子に腰を下ろしている男性に『バスは行ったばかりですか?』と聞いてみた。
するとどうでしょう、まったく予想していなかった返事が返ってきた。
「バスは、もう走っていないよ」と言うのだ。
奥にいた女将も頷いている。
そんなはずはない。
たった3年の間に、路線バスが廃止になるなんて考えられない。
私のインドネシア語が通じていないのだろう。
バスを見つけたら乗ることにして、とりあえずボロブドゥールの町へ向けて歩き進めることにした。
1時間も歩けば、町に着く。
帰りの最終バス(午後5時ころ)に間に合えばよいのだ。
賢い皆さんならここで、オジェックとかグラブのサービスを利用することでしょう。
悲しいことに私たちは、そういうことが奥手なんです。
昼下がりの暑い陽射しの中、我々は歩き始めた。
後ろを振り返りながら歩を進める。
この道は直線道路なので、かなり遠くまで見通せる。
バスの姿は見えない。
すでに汗だく。
休憩がてら、大原さんのスマホのプルサを追加するためにプルサショップに立ち寄った。
オーナーらしい女性が接客してくれた。
ダメ元で、オジェックは頼めるかと聞くてみた。
彼女は快く引き受けてくれて、手早くグラブカー手配した。
そして、公共バスについて説明してくれた。
ジョクジャカルタとボロブドゥールを結ぶ路線バスは、1日1台。
この1台が、往復して朝昼晩の3回通過するだけだと言う。
コロナ禍で利用者が減ったと同時に、オジェックとグラブが急速に普及したようだ。
時代は急速変化している。
老人は、そんな変化についていけなくて困惑する。
グラブカーが来るまで、アイスクリームをほうばりながら待つことにした。
こうして、無事ボロブドゥールの町にたどり着いたのでした。
・続く・