8月17日は、インドネシア独立記念日。
今年で68回目になる。
独立記念日が近づくと、車道を占領して颯爽と行進する高校生の一団を見かける。
バイクで走っていて、ちょっとした渋滞が、この行進の時もある。
これは、独立記念式典のイベントである行進コンテストの練習風景。
行進は、競歩でなく “強歩”(グラックジャラン=Gerak-jalan)のことらしい。
強歩コンテストは、“バリの各県ごとで催されている。
独立記念式典は国家行事だが、ひょっとするとこのコンテストは、私が知らないだけで全国レベルで行っているのかもしれない。
ウブドの高校生は、ギャニアール市まで出張して出場する。
練習時は体操着だが、コンテストではコスチュームも凝っている。
どこをどう採点するのか知らないが、真っ昼間の炎天下のアスファルトの上を、えんえんと歩かされる子供たちを見るとちょっと可哀想な気もする。
それも強く歩く、強歩ですよ。
途中、沿道の村人に冷やかされることもあるだろう。
これも文化と言われれば、それまでだが。
ブログ用に写真を撮っておこうと、その気になると、意外と行進に遭遇しないものだ。
見つけても、カメラをバッグから出すタイミングには、行進は後ろ姿になっている。
夕方の帰宅途中、テガランタン村の入り口で、行進とすれ違った。
もしかすると、我が家の前が行進ルートになっているのかもしれない。
それなら、写真が撮れる場面に出会えるかもしれない。
そんなことを意識しながら、早めに帰ったある日。
我が家の前を、若い女性たちの元気な掛け声が聞こえた。
急いで通りに出ると、女子生徒との一団が通り過ぎるところだった。
行進は男女別のグループになっているようだ。
それはそうだ、強歩だから体力差が出てしまうからだ。
時間は午後4時、この日は、霧雨が降っていた。
背の高い女子から低い女子に、3列縦隊に横8列ができていた。
最前列の女子の責任は重大だ。
大きな声で「カナン(右)、キリ(左)」と、掛け声をあげ、両手を大きく振って整然と行進する。
掛け声は、時々、可愛らしい唄声になる。
最後尾の2人の男性は、先生だろう。
救護班と思われる、女性が運転するバイクが2台続いている。
熱射病で倒れる生徒もいるだろうな。
その後をジャージ姿で歩いているおじさんは、便乗して散歩してるのか?
知人が「ウブド第一高等学校」の生徒だろうと教えてくれた。
それぞれの高校から、各学年1組が選抜されるらしい。
第一高校は、ウブド王宮のあるスウェタ通りのスンバハン集落にある。
行進は、スウェタ通りを北進しブントゥーユン村から右に大きくカーブしてU字にスリウェダリ通りへ入る。
U字の途中にあるT字路を進むとジュンジュンガン村に通じる。
スリウェダリ通はブントゥーユン村、テガランタン村、タマン村へと順に南下し、ウブド大通りに突き当たる。
ウブド大通りから王宮角を右折し、再びスウェタ通りに戻って帰って行く。
全長約10キロのコースだ。
ベッドに横になって読書をしていると、男性の野太い声が表を通った。
男子生徒の行進練習だろう。
時計は6時30分を過ぎている。
「遅くまで、大変だね」とつぶやいていた。
バリの子供たちは従順なのだろうか?
嫌々ながら参加している娘もいるに違いない。
中には、さぼっている子もいるだろう。
どうやって、彼らは折り合いをつけているのだろうか?
生徒たちは、年に一度のビッグ・イベントのためだとあきらめているのかな。
私の通っていた高校なら「かったるい」「格好悪い」と、成り立たないイベントだ。
もちろん私は、参加しないだろう。
もしかすると、反対運動をしているかもしれない。
1923年設立以来の伝統だった丸刈りを強制でなくしたのは、私の在籍した時代だった。
舟木一夫の髪型を真似した奴、アイビーカットの奴。
私は前髪にひさしを作っていたっけ。
高校3年生だった頃のことを「ふっ」と、思い出した。
何年前の話だって、か。
2013年08月13日
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