スゥエタ通りを挟んでサレン王宮の西側にある「カントール王宮」の(火葬儀礼(プレボン=plebon)が12月9日にあった。
カントール王宮は、1947年に、東インドネシア国の初代大統領に就任したチョコルド・グデ・ラカ・スカワティの生家。
彼は、植民地時代に外国の芸術家たちを招き、ウブド発展の立役者となった人物。
オランダ政府と親交の篤かった彼は、オランダ様式の建物を持っていた。
その建物が事務所(kantor)に見えたところから、プリ・カントールの名称がついたと聞いている。
以前は、資料館になっていて見学が出来た。
“今世紀最大” と言われた火葬儀礼を何度も見学している。
その後も、大きな火葬儀礼は観た。
贅沢な話だが、もう、観なくてもいいかなと思うほどだ。
と言うことで、今回は行列に参加せず、前日のカントール王宮と当日の火葬後風景を見学することにした。
前庭にそびえ立つビンギンの巨樹と、木上のクルクルの塔は必見だ。
火葬儀礼前夜(8日)
ライトアップされたバデ@カントール王宮前
亡くなられたのは建築家で、ジャカルタなどの高速道路建設に貢献した人物。
ウブドの歴史に興味があった時、カントール王宮前の旧カフェ・アンカサの大家さんだったアノム氏とデンパサールにお宅を訪問してお会いしている。
学究肌の方だと聞いていたので、気難しい人ではないかと緊張して訪ねたが、気さくな方だったと記憶している。
12時30分、私の滞在するテガランタン村の渓谷の向こうをバレ・ガンジュールの音が通り過ぎて行く。
バデ&ルンブーを担ぐことになっているブントゥユン村の男衆だろう。
ブントゥユン村は、スゥエタ通りの北上にある。
バレ・ガンジュール隊が今から南下するとすれば、出発は午後1時になるだろう。
火葬場は、トゥブサヨ村ダラム・プリ寺院前。
私が火葬場に到着した2時には、すでにバデ&ルンブーは運ばれていた。
意外と早く着いたようだ。
道路を隔てた向こう側に、建築中のホテルが見える。
これは、シティホテルという名のアパートだ。
情緒も何も無いホテルがウブドに増えている。
村はずれの火葬場は今、町中に変貌しつつある。
トゥブサヨ村スクマ通り「カフェ・アロンアロン」のあとに、11月26日オープンした不動産屋「red Lotus」経営の「RESTO WHITE YELLOW」でコーヒーブレイク。
厳粛な火葬儀礼が、ほとんど観光気分の見学になってきている。
これもロケーションに、神秘性が薄くなってきたからだろうか?
それとも、私の気持ちがウブドから遠のいてきているからだろうか?
2014年12月11日
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その際は伊藤様にもご参加いただきありがとうございました。
ゲストハウス&レストランのオーナーご一族の方のご葬儀でしょうか。建築家ということで思い当りがあります。
洗練されたとても素敵な方でした。
カジェン通りの「プラダ」だったかな。
オーナーかどうかは知りませんが、親戚だと思います。
どうもありがとうございました。
色々とバリ島のHPを見ていたらたどり着きました!
愛知県名古屋市に住む、安田と申します。
来年の2月4〜8日の5月間でバリ島へ旅行で行きます。
デンパサール付近で泊まりますが、出発の2週間前でないと
ホテルが確定しません。
2年に一度、『海』がある国へ同級生と旅行に行っています。
前回はフィリピンのセブ島に行って来ました。その前は中国の海南島です。
毎回、こうやって現地に住んでいらっしゃる方と連絡を
取れせていただき、滞在後も良い関係を続けさせていただいて
いる次第です。
滞在中はとにかく安心しますし、色々と教えていただき
現地価格でお値打ちに過ごせたり…と、ツアーでは体験できない
事など、楽しい思い出を作らせていただいております。
バリ島も同じように過ごせたらいいなと思って
あつかましいようですが、メールした次第です。
ちなみに滞在中はゴルフとサーフィン(41歳で初挑戦)、
離島も行けたらイイなと思っております。
期間や予算が限られている中、旅行の思い出作りの手助けを
少しだけお願いできたら助かります。
もちろん、日本からお土産を買っていきますし、
リクエストがあればお申し付けください!
41歳 男2人旅です。貧乏旅行に華を添えていただけたら幸いです。
ご連絡お待ちしております。hirokazu.yasuda@grp.daikin.co.jp
連絡ありがとうございます。
残念なことに、私、来年1月末から3月の半ばまで名古屋滞在になってしまいます。
もう一つ、私が滞在している地域は山間部にあるウブド村です。ゴルフとサーフィンには縁のない生活をしています。きっとお役に立てないと思います。
宗教・芸能・慣習については「アパ?情報センター」に問い合わせてくれば、日本語で親切・丁寧・お値打ちに対応してくれると思います。
申し訳ありません。