2014年12月18日

ガルンガン祭礼日の当日(87)

『 Selamat Hari Raya Galungan 』

『祝・ガルンガン祭礼日

ガルンガンは、バリの伝統的暦・ウク暦に従って210日ごとに巡って来る。

今年は5月11日と12月17日の2度訪れた。

17日はあいにくの曇り空だった。

村人は、まず村にある数々の寺院に供物を捧げ、そのあと家寺と親類の屋敷寺を巡ってお祈りをする。

暑さが避けられて幸いだったかもしれない。

内緒ですけど、私の滞在するテガランタン村では、お祈りのあと男衆はワンティラン(集会場)に集まってチュキをする。

チュキとは麻雀のトランプ版で、もちろんインドネシア御法度のギャンブルです。

訪問客もあり、ガルンガンは日本の正月風景に似ているかもしれない。

バリ人でない私には、まったく関係のない祭礼日。

ツーリストなんだと実感させられる日である。

前日・当日・翌日と、行きつけのレストランが休みになる。

私は、チョー暇になる。

昼過ぎから、ペンジョールが飾られたウブドの道筋をバイクで一回り。

正装姿のバリ人が、行き交うウブドの町。

女性は美しく、男性は凛々しく映る。



神々の降臨を待つ、準備の整ったパチュン家の家寺(ムラジャン)。

神聖な空間に仕上がっているように感じられる。

家寺パチュン家.jpg

家々の門前にペンジョールが立てられた。

前日遅くまで作業をしていた家もあったが、間に合ったようだ。

タマン村スリウェダリ通りを北部から見下ろす。

penjor9.jpg

緩やかな坂で道幅の狭いスリウェダリ通りは、ペンジョールのトンネルが一段と美しく並ぶ。

ウブド近郊では、一二を争う美しさだ。

同じ条件のカジェン通りも、毎年見応えのあるペンジョールが立つ。

ゴメンなさ〜い、今年は写真を撮っていない。


ペンジョールが2本立っている家は、先年(210日以内に)当家で婚姻儀礼があり、一家族増えたことを報せている。

penjor10.jpg

スゥエタ通りで見つけたネオンのついたペンジョールがふたつ。

penjor12.jpg
penjor11.jpg

家に帰ると、バレ・ダギンに家族が集まっていた。

「ミーティングですか?」と声を掛けながら部屋に向かう。

振り返りながら、先ほど見たネオンのついたペンジョールの話を伝えた。

「どうしたんだろうね、最近のバリ人は?」とパチュン君。

娘のアユちゃんが「ナタール(Natal=クリスマス)が近いから、一緒にしたんじゃないの」と、若者らしい冗談を言う。

私は、うなずきながら部屋に入った。

posted by ito-san at 17:42| Comment(0) | TrackBack(0) | ウブド村徒然記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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