ウブド大通りにある「レストラン・ノマド」と「ブレッド・ライフ」の間で見つけたパーキング標識。
《 SEJAJAR SATU BARIS 》
うしろに、祠が見えるのがバリらしい。
パーキングのP標識は、別に珍しいものでもない。
標識の下に掲示されている「SEJAJAR SATU BARIS」が気になった。
ここに、Barisという言葉が使われている。
バリで「Baris」と言えば、バリ舞踊の名称の一つと認識してしまう私。
インドネシア語では、列という意味で使われている。
全体の意味は、一列横列のパーキングを促しているのだ。
なぜ「バリス」の文字に、私はバリ舞踊と反応してしまうのだろう。
私のお気に入りの踊り手に、スマラ・ラティ歌舞団のリーダー「アノム氏」がいる。
彼の十八番が「バリス」だ。
「タリ・バリス=バリス舞踊」と言うのが正しいのだろう。
それにしても一人で踊るのに、列(バリス)はおかしいよね。
そこで、調べてみました。
バリス舞踊は本来、10〜20人の成人男性によって槍や剣などの武器を手にした戦士が、列をつくり掛け声を伴って演じられる模擬戦闘舞踊のこと。
寺院祭礼の時に奥の寺院内で悪魔払いとして演じられる、古くから伝わる儀礼舞踊。
もともとは、このように隊列を組んで踊る模擬戦闘舞踊をバリスと呼んでいた。
その種類は、20を越えるバリエーションがあると言われている。
年代は定かでないが、新たに単独で踊られる「戦士の舞い」が創作された。
装束は、戦闘衣装を参考に。
振り付けは、トペン(仮面)舞踊に基づいているような気がする。
一人で踊る戦士の舞いは「バリス・トゥンガル(Baris tunggal)」。
トゥンガルは、インドネシア語で単一・単数のこと。
複数の踊り手で踊られるバリスを「バリス・グデ(Baris Gede)」と呼び分けている。
グデは、ジャワ語&バリ語で大きい・偉大なという意味。
アノム氏のバリス・トゥンガルを越える踊り手が現れるのは、いつのことだろう。
道路標識を見て、ここまで想いに至ってしまう私って、相当、重症のバリ熱愛症候群だよね。
バリ舞踊については が詳しいです。
2015年01月22日
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