ジュンペイさんとルーベンさんとが共同して作っている商品が、モンテネグロの近くのレストランに納品してある。
馬の尻尾で作ったブレスレットだ。
2度、集金・納品に付き合った。
その折り、私は目ざとくレストランの脇に置いてある薪の中から、ランプの台座に使えそうな材木を物色した。
店主に許しを得て、手に入れた。
ピノさんの家に裏手にある木の枝を何本か、ランプ用にカットした。
常に、周囲を観察する。
上下左右キョロキョロと、いつもゴミの中を物色している。
ローランド君から「紙をたくさん作ったので、そろそろランプを作りたい」との連絡が入った。
「竹ヒゴが用意されていれば、いつでも行きますよ」と、ジュンペイさんに返事をしてもらった。
5月9日:
ランプの台座が3つ用意できていたので、それを持ってモンテネグロの「CHICHAN」事務所へ。
案の定、竹はこれから探しに行くのだ。
前もって頼んでおいても、結局、当日になって準備する。
始めてのことで見当がつかないということもあるだろうし、忙しいのはわかる。
しかし、少しは段取りをしておいて欲しいものだ。
町内にある大工さんの作業場に出かけ、端材を物色。
ここで竹をもらうつもりでいたよう。
落ちている竹は節と節との間隔が極端に狭く、使い難そうなのでチャンセルした。
端材の掘り出し物もなかった。
今度は、建材屋。
足場用なのか、間隔の狭い丈夫そうな竹だった。
大工さんの作業場で見つけた竹よりは、間隔は広い。
これしか置いてなければ、今日のところがこの竹で妥協するしかないだろう。
8,000ペソ(400円)で、一本購入。
出来れば貰い物で、まかないたかった。
半分に切り、2メートルほどにして事務所まで運ぶ。
この日、ボランティア・メンバーの参加はなかった。
ローランド君に、マン・ツーマンで手ほどきだ。
やっぱり、道具は揃っていない。
文句ばかり言っているようで、自分で自分が嫌になる。
「あるもので、何とかしろ!」
腕に自信がないので、道具に頼っている節がある。
反省しています。
「弘法は筆を選ばず」
弘法大師と同じように、自分で道具を作るしかないか。
竹を縦に割る。
ヒゴを作る。
さすがアルティサノ(工芸家)、飲み込みは早い。
私は、マイ・カッターを持参している。
竹の作業は、指や掌を切りやすい。
ゆっくり丁寧にヒゴを作っていく。
ここまでは、それなりのハウツーはある。
次は、竹ヒゴを組み立ててランプの骨組み作りだ。
これが大変。
ハウツーを用意していない。
私は、手にした竹に合わせて作っていく。
「竹と会話しながら」なんて、もっともらしいことを言って煙に巻く。
身体で覚えなくてはならない部分がほとんど。
だから、同じ形のものはできない。
量産するなら、骨組みのハウツーを作る必要があるかもしれない。
組み立てには、紐が必要。
紐も持参して来ている。
「満足するヒゴができないので、取りあえず、作り方の見本と言うことで」
そんな前ぶりをしている。
久しぶりの制作に、自信がないのだ。
言い訳しながら、ランプの骨組みが一つ完成した。
出来てしまえば、簡単に作れそうに見える。
次回は、ローランド君が仲間に指導するようにしてもらおう。
2015年06月05日
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