ミグラシオンは、いつも緊張する。
国境のミグラシオンは、江戸時代に通行手形で関所を通過した心境に似ているのかな。
受付窓口に、行列はなかった。
コロンビア人とエクアドル人は、ミグラシオンを通過せずに検問所で身分証明IDカードの提示するだけでパス。
陸路で国境越えの外国人ツーリストも少ない。
出国の手続きは、スムースに進んだ。
今回の課題は、帰りのコロンビア入国だ。
はたして、2日間がプラスされたビザが取得できるか。
「行きはよい良い帰りは怖い」だ。
いよいよ、国境越え。
警備兵も立っていない国境線の橋。
渓谷に架かる黄色い手すりの橋を渡る。
橋の名前は、ルミチャカ橋
同国内の橋を渡っている感じで、緊張感はない。
エクアドルの第一歩。
空気感も変らない。
公用語も、コロンビア同様のスペイン語圏。
ミグラシオンも、呆気なく通過。
乗り合いタクシー(5.30pm→6.00pm)で、7キロ先のエクアドル側の国境の町トゥルカン(Tulcan)へ。
75セント。
米$が通貨の国に突入。
車窓の景観も、大差なく感じる。
トゥルカンのバスターミナルには、キト(Quito)行きのチケットを買う行列ができていた。
旅の目的地は、オタバロ(Otavalo)。
途中下車するチケット3.75US$を購入。
オタバロ到着は夕方を予定していたが、今、すでに夕方。
吹きさらしの待合所。
標高は、エクアドル国内で最も高い2,950m。
さすがに寒い。
7時45分発のキト行きバスに乗る。
オタバロまでは、およそ3時間。
オタバロ着、夜10時40分。
パンアメリカン・ハイウエーで下車。
ガイドブックの未知だったパンアメリカン・ハイウエーが鉛筆で黒く塗りつぶされる。
ライトアップされた教会が見えた。
それが市内であることを教えてくれている。
教会を目印に、歩く。
標高2,500メートル。
やはり寒い。
夜11時を廻った。
急いで、今夜の宿を決めなくてはいけない。
目指した宿の一軒はすでに扉が閉められ、もうひとつは満室だった。
深夜0時ちかくになって宿が「Maria」に決まる。
料金は、一人9US$。
部屋は、清潔だった。
《Maria Hostal》
Tel:2920-672/09795-20085
Mail:elsy1981@hotmail.com
(ホットシャワー・TV・Free WIFI)
重ね着をして、夜食に出る。
広場には、数件の屋台が店を開いていた。
明日は、この広場が有名な土曜市になる。
ホットシャワーは、温度調節が一定しなくて苦戦したが、冷水を浴びなくてよいのは幸せだ。
まる一日掛けての移動が終わった。
今夜は、グッスリ眠れるぞ。
〜続く〜