今回の火葬儀礼に、初物が登場する。
遺体をバデに移動するための高い階段の下に、なぜかトラックが潜り込んでいる。
従来は、王宮と火葬場に各1台用意する階段だ。
どんな事情があるか知らないが、今回は、それを一つですまそうとしている。
ダラム・プリ寺院の火葬場までの行列に、階段を積んだトラックが連なるのだ。
そんな初物を見たくて、久々の火葬儀礼見学。
王宮前で待機。
ゴメンなさい、最初に謝っておきます。
いよいよ、眼の前を階段を積んだトラックが通る。
カメラを構えた。
なんと「バッテリーが足りない」の表示。
急いでスマートフォンを取り出す。
慌てていて動画モードにするも、方法を思い出せない。
眼の前をトラックが通り過ぎて行く。
スムーズな動きだった。
感心してる場合ではない。
スマートフォンは、私を写している。
あああ〜、どうしよう。
と言っているうちに、階段を積んだトラックは大通りまで出て行ってしまった。
そんなわけで今回の目的だった「動く階段」の動画が写っていません。
「動く階段」は、変則十字路で横転することもなく行列に加わった。
アクシデントを期待していたわけではないが、ちょっと肩透かし。
後ろ姿を見送る。
次は、遺体を載せたバデが運ばれるはず。
振り返ると、バデ神輿がこちらに向かってきている。
もう出発していた。
大勢の担ぎ手が、道いっぱいに広がって突進して来る。
背中から「ツーリストはどきなさい!」と大声が掛かる。
私は、急いで縁石の上に移動した。
危機一髪でバデ神輿が通り過ぎて行った。
行列には、ついていかなかった。
動画は撮っていませんが、ダラム・プリ寺院前で火葬風景は見ている。
ドローンで撮った動画が、YouTubeでアップされています。
タイトル「Upacara Pelebon Puri Ubud 8 Mei 2016」
https://www.youtube.com/watch?v=pkskenSkDCY
鳥瞰した映像を見て、ウブド村の美しさを再発見した。