どうにかセノ家にも慣れてきた。
少々遠慮なく、ものが言えるようになった。
さっそく、裏庭に畑を作らせてもらうことをお願いした。
心良く「どこでも自由に使っていいよ」と言ってくれた。
セノ家の裏には、広い空き地がある。
母屋の裏に建つ知人の陶芸工房の奥に、作らせてもらうことにした。
畑作りには、私よりひとまわり以上若い、強力な助っ人がいる。
知人のブンタロー君が協力してくれる。
協力と言うよりは、全面的に野菜作りをお願いしている。
初日(3日)、にわか百姓の始まり始まり。
ドリアンの木の下を避けて、クワをおろした。
水が噴き出した。
地中に埋まっていた水道パイプを、直撃したようだ。
まさか、こんなところに水道パイプが走っているなんて、考えもしなかった。
いきなり失態に、慌てた。
遠慮なくものが言えるようにはなったが、迷惑はかけたくない。
部屋に、ビニールプ袋を取りに戻る。
水が吹き出る水道パイプに、ビニール袋を巻き付けて、取り敢えず応急処置。
何の役にも立たない。
みるみる水溜りが広がっていく。
これでは、すぐに知れてしまうだろう。
私は、正直に申告することにした。
イブは「ティダ・アパ・アパ」と言いながら、元栓を締めに。
息子のワヤン君は「ティダ・アパ・アパ、明日直すから」と言ってくれた。
優しい家族だ。
土を耕して、3列の畝を作った。
取り敢えずは、この広さから始めよう。ファーム
手のひらには、豆ができていた。
ブンタロー君が、乳酸菌を散布する。
こうすると肥えた土ができるらしい。
オーガニック野菜に詳しブンタロー君は、更なる挑戦をしようとしている。
頼もしい相棒だ。
けたたましく飛び回る鶏の被害を避けるため、しばらく網を張ることにした。
網は、アヒル(べべ=イテッ)用に使っていたものを借りた。
ひと畝ごとに、トマト、オクラ、ルッコラの種を植えた。
徐々に畝を増やし、人参、キュウリ、茄子を植えるつもりでいる。
料理ができない私は、昼食に野菜サラダを食べたいと思っている。
畑の横に休息スペースを作って、取り立ての野菜を丸かじり。
いつ芽が出て来るかな。
あとは、ブンタロー君の百姓センスにかかっている。
楽しみが一つ増えた。
2016年05月17日
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