ウブド地域に、ガソリン・スタンドの一号店がオープンしたのは、1998年のテガス村(マス方面)だった。
ガソリン・スタンドは「ポンパ・ベンシン(Ponpa Bensin)またはプルタミナ(PERTAMINA)」と言わないと、バリでは通じない。
ポンパ・ベンシンができるまでは、雑貨屋(ワルン)でガラスビンに小分けして売られていた。
雑貨屋の店先に「PETROL」書かれた看板を出している。
ウブド大通りはもちろんだが、村道沿いには軒並み(100メートルおき)に見つけられた。
そんな雑貨屋は「カキ・リマ・ベンシン」と呼ばれていた。
古くは、台車(カキ・リマ)で出し入れしたことから付いた名前だろう。
たいていが、一瓶5,000ルピア。
「10,000ルピア」と金額で注文すると、2瓶を入れてくれる。
瓶から、濾過布のついたプラスチックのジョウゴに注ぐ。
そんな話を、ウブド村徒然記「カキ・リマ・ベンシン(33)」に書いてある。
ポンパ・ベンシンの2号店は、テガス・カンギナン(Tegas Kanginan)村の2001年。
続いて、アンドン地域の2005年。
プンゴセカン村は、2006年に開店。
ポンパ・ベンシンの出店で、近辺の「カキ・リマ・ベンシン」は姿を消した。
ウブドでは、遠く離れなければ見つけることが困難なほど激減した。
現在、大きな街を繋ぐ幹線道路にはポンパ・ベンシンがある。
村々を繋ぐ村道には、まだまだカキ・リマ・ベンシンが残っている。
ウブドで生き残っている「カキ・リマ・ベンシン」もある。
そんな店が、この頃、写真のようなガソリン販売機を店頭に置き始めた。
「PERTAMINI」の見慣れた文字。
ちがった!
見慣れた文字は、国営石油会社の社名「PERTAMINA」だ。
この販売機は、PERTA-MINIだ。
MINIは、プルタミナのミニ版と言う意味か。
販売機は、プルタミナから7〜8,000,000ルピアで購入するらしい。
手回しだけど、グレードアップな感じだ。
10,000ルピアで、ポンパ・ベンシンでは1.52リットル。
PERTA-MINIのオヤジは「10,000ルピアで1.5リットルくらいかな」んて、曖昧なことを言っている。
ウブド生活者の私は、アンドン&プンゴセカンのガソリン・スタンドを利用している。
時々、ガソリンメーターがレッドゾーンの時がある。
時計の針は、交通渋滞の時間帯をさしている。
こんな時には、近くの「カキ・リマ・ベンシン」に急ぐ。
開いてて良かった「カキ・リマ・ベンシン」。
ガラスビンからハンド吸出機?(呼び名を知らない)に持ち替えたイブ(お母ちゃん)は、多いに戸惑い気味。
こうしてウブドは、様変わりしていくのであった。
2016年07月25日
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