2017年04月11日
スグリオ川の増水 @ ワルン・ソパ(125)
昨日は一日、晴天だった。
今日も、今のところ青空だ。
一昨日の9日は、曇天と哀しいほどの雨模様。
午後2時30分、居候先を出た時に、雨は降っていなかった。
ウブド中心部に向かって南下すると、すれ違うバイク乗りたちは全員雨合羽を着ていた。
この先は、雨なんだろう。
バイクを道端に止めて、雨合羽をかぶる。
マヌマン通りで大雨に見舞われた。
こんな集中豪雨をゲリラ豪雨と表現するらしい。
行き先を変更して、スグリオ通りに避けると十字路は洪水だった。
インドネシア語で、洪水のことは「Banjir=バンジール」と言う。
道路面より20センチほど増水している。
「ワルン・ソパ」に避難することにした。
週に2〜3度、WiFiを利用しているレストランだ。
バイクを止めると、入口には道路を見つめるスタッフが鈴生り。
雨合羽を着たまま、席を確保する。
リュックを椅子に置いて、入口に戻る。
目の前のスグリオ通りは、激流のスグリオ川と化していた。
時折、自動車が散水車のように水をまき散らして走り去る。
この風景は、以前からあったウブドの風物詩。
ソパの客は、すべて旅行者。
一応に、洪水風景をカメラにおさめていた。
彼らの国では、珍しい光景なんだろうな。
時は、午後3時少し前。
ジョーク好きなバリ人の知人が「これって、観光にできるかな?」なんて、私と同じ発想をしていたのに苦笑した。
夕方、家路につくと、タマン村スリウェダリ通りの豪華なペンジュールの一本が横になっていた。
この日は、ウブド各地でバンジール(洪水)とペンジュールの倒壊があったことだろう。
昔々。
と言っても27年ほど前のこと。
マヌマン通りで大雨に見舞われた時、ワンテラン(集会場の建物)に逃げ込み、雨宿りをした。
ヤシ殻の流れる風景をボ〜と見ながら、3〜4時間過ごしたことを思い出す。
数年後、同じワンテランで雨宿りをしていた。
雨宿りで一緒になった日本人女性ツーリストに「この雨、どのくらいで止みますかね?」と訊かれた。
天気予報官でもないのに、その時私は、「3時間もすれば止みますよ」と答えていた。
女性は「そうですか」と素直に頷いて雨宿りを再開した。
みんなノンビリしていた。
今夜は満月。
今のところ晴。
満天の星が見られるといいな。
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