歩いていて見つけた。
それは、駐車禁止の標識。
気に入ったので、動画を撮った。
普通に歩いていても気がつかない程度に、控え目にある。
この大きさ(直径30センチほど)なら、景観にも邪魔にならないだろう。
ニュークニン村は、こんな気遣いのある村だ。
ニュークニン村はウブドの南端・モーンキーフォレスト(猿の森)の、さらに南にある村。
ウブドに滞在する者にとっては、モーンキーフォレストの裏にひそりとあるマス郡に所属する小さな村。
往来は、隣接するプンゴセカン村からだけ。
Wos川の対岸にあるシンガカルタ村とに架橋が開通するまでは、行き止りの村だった。
シンガカルタ村に行くには、竹の橋を利用していた。
人ひとりが通るにいっぱいの狭さで、自転車は担いで渡る。
パスフィンダーの地図には「サーカス・ブリッジ」と書かれていた。
この話は、2014年10月15日のブログ「サーカスブリッジ@ニュークニン村(72)」をお読みください。
新しい橋は、幅10m、長さ90m。
総計10トンのコンクリート製支柱が30mの深さの谷に埋設された総工費は、14億ルピア。
1997年2月初旬に完成。
橋が開通すると、村道は、車の通過する主要道路となった。
私は橋の名前を「バロン・ブリッジ」と勝手に命名した。
村は、主要道路の両側の広がる川に挟まれた地域。
北側は、パダンテガル村所有のモーンキーフォレストまで。
人家の続く集落はデサ寺院までで、90年代は、そこから先は見渡す限りの田んぼだった。
二本の道が集落を南北に走り、一本はサッカー広場の西の端に、もう一本はデサ寺院前を通ってモーンキーフォレストの南入口まで貫いて突き当たる。
モーンキーフォレストは、車の通り抜けができない。
細い脇道が、人とバイクの通行を許している程度。
主要道路と異なり、こちらは住宅地内のように車の通行量は少ない。
安心して散歩が出来る道「ウブドNo1」といったところ。
道の両側には、美しいジュプン並木の続いている。
ジュプン並木と家々の趣が、私は好きだ。
アパ?情報センターのホームページに《ニュークニン村の景観美》をニュースに書いたのは、2013年3月7日のこと。
ニュースの内容は:
『モーンキーフォレスト(猿の森)の南にあるニュークニン村は、景観がもっとも美しい村として、昨年(2012年)ギャニヤール県から表彰された。
ピンクの花が咲くジュプン(Jepun=バリ語 / 英名=Plumeria& Frangipani)並木が美しく、芸術的で個性的な塀の屋敷が目立つ。
今年に入って、屋敷門の左右に鎮座する石彫に、ポレーン(市松模様)布がが飾られた。
白黒のポレーン柄は、バリ人の信仰するヒンドゥー・ダルモで魔除けの意味がある。
静かで落ち着いたホテル&ヴィラの宿泊施設、レストランが充実しているニュークニン村は、観光客に人気エリアだ。
散策するツーリストも多い。』
あれから4年。
「バロン・ブリッジ」が開通してから20年。
橋のお陰でニュークニン村の開発は進み、田園風景はヴィラとレストランに埋め尽くされた。
独特の町並みに仕上がり、散歩するツーリストの姿が増えている。
集落内にもレストランが開店し始めているが、今のところ景観にさして影響はない。
モーンキーフォレストにある「grandpa's coffee」の支店。
Ibu Robinさんがボランティア活動している産婦人科「ブミ・セハット=Yayasan Bumi Sehat」の前に出店したカフェ。
人気のバリ土産「バロン・クッキー」のショップ&作業場もある。
「バロン・ブリッジ」のたもとにある「バロン・ブリッジ・カフェ」は、姉妹店。
私好みのワルンが、近日に開店しそうだ。
「和食・影武者」がニュークニン村に移転(2014年5月24日)してから、通う頻度が高くなり、
只今「I LOVE NYUHKUNING」であ〜る。
2017年05月12日
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