インスタグラム・スポットとして、バリ人の人気も高まっている。
これまで、まったく見向きもされなかった ”滝” 。
数年前から、脚光を浴びるようになった。
インターネットが普及して、グーグルマップが見られるようになってからだと推測する。
これまで人知れず残っているグッドプレースが、空中写真で見つけられる。
新たに進出するホテルなどは、景観のある立地をグーグルアースで探しているという話だ。
バリの ”滝” は、スケールが小さい。
ガイドブックに紹介されるほどの大きな滝はない。
しかし、小さいながらも雰囲気を持っている。
たいていの ”滝” は、沿道から離れた場所にある。
目的地までのトレッキングを含めて、流行っているのではないだろうか。
これといった産業も観光名所もない山あいの村に ”滝” があれば、新たな収入源となる。
沿道に案内看板を掲げ、目的地までの道程を整備する。
幾多の ”滝” が観光スポットとして名を挙げている。
観光客の観賞に堪えられるかは、疑問だ。
それに加えて、アクセス。
そして、安全性は?
私のまわりで、インスタグラム・スポットとして噂にのぼっている ”滝” がある。
アパ?で紹介出来るかどうか、さっそく現地視察をすることにした。
”滝” の名前は「 tukad cepung waterfall 」。
バンリ県トゥンブク(Tembuku)村にある。
鉛色の空の下、バイクを走らせる。
トゥンブク村は、バンリ県都北部からブサキ寺院に向かう街道の途中にある村。
この街道、バイクツーリングに最適のコース。
トゥンブク村の十字路には、中央に高さ4メートルほどの時計塔が立っている。
目的地の「 tukad cepung waterfall 」は、時計塔のある十字路を山側に進む。

5分ほど北上したところは、小雨が降っていた。
バイクをダラム寺院の前に止めて、雨具を着る。

ダラム寺院から50メートルほど先に、案内看板が立っている。

案内看板を右折し、道なりに進むとすぐ左手に寺院があり、奥の空地が駐車場になっていた。
ウブドを出発から1時間30分程で目的地に到着。
バイクを空地に駐車し、寺院横の小道を入った小屋で入場料Rp15,000-を支払う。

コンクリート敷きの小道をしばらく進むと階段になる。
急な階段が、しばらく続く。
水門の前に出ると、樹木の少ない森になり、平坦な土の道になった。
小川に沿って、さらに奥へと足を進める。
先ほどの雨で、道はぬかるんでいる。
ちょっとしたトレッキング・コースだ。
ウッソウと生い茂るヤブを分け入る。
いよいよ滝のある川に行くのだ。
薄暗い階段を降りていく。
苔むした岩場を、注意しながら進む。
川原に下りた。
(※この行程は、リベンジ編に動画でアップします)
「 tukad cepung waterfall 」の見所は、岩場に差し込む幻想的な陽射しだと聞いている。
が、あいにくの曇天で、陽射しは皆無。
インスタグラム・スポットの写真は、撮れなかった。
年寄りには階段がキツいし、泥道のトレッキングも最悪だった。
注意事項:その1)滑りやすいので雨が降った後は避けること。
その2)光のある日に行くこと。
もしかすると、私は絶景を見逃したのかもしれない。
後日、確認のために、アパ?のワヤン君がガイドブックの撮影に同行した際に撮った写真を送ってもらった。


えっ! こんな素晴らしい景観があったの?
やはり私は、見逃している。
もっと奥に入らなければいけなかったのだ。
日を改めて、好天の日にリベンジだ。
次回、リベンジ編に続く。