バリ島は今、霊峰アグン山の噴火が予想され、危険地域住民の避難が始まっている。
54年ぶりに噴火するのか?
毎日起こる弱い地震が、不安をあおっている。
今後、どんな事態になるのか、想像もつかない。
山頂からは噴煙のように水蒸気が立ちのぼり、頂上付近では山火事も起こっているとの情報。
猿たちは、危険を察知し、いち早く逃げたようです。
7月25日の「古希記念・アグン山登頂」が、現実のものとは思えない。
噴火の原因は、ツーリストが、霊峰アグン山を汚したから?
私が、頂上で「和るん・あんかさ」のコーヒーを飲んだのがいけなかったのか?
誕生日祝いの「バロン・ブリッジ・カフェ」のマンゴタルトを食べたのが悪かったのか?
反省することしきり。
バリ人の知人は「ビジネスで汚れ切ったバリ島を浄化する良い機会だ」と言っている。
そうかもしれない。
ウブドは、今のところ大きな変化はない。
男性でおじさんだが「スマラ・ラティ」のアノムのハヌマンは、別格で見応えありますよ。
今夜もバリ舞踊定期公演を鑑賞に行くtosan。
舞踊は、ひととおり見終わった。
ケチャ、ジェゴグ、ワヤンクリットは、別物として扱うことにした。
ここで中間報告を報告しておこう。
公演休止になっているグループが、いくつかあった。
「リッタ・デウィ」のような会場契約の延長ができなかったグループや、採算がとれなくて中止になったグループ。
こうして観てきて、演目の内容が、すべて舞踊とするグループと舞踊劇を上演するグループとがあるのを知る。
舞踊のグループは、タイトルを「レゴン・ダンス」とし、舞踊劇のグループは「マハバラータ叙事詩
(Mahabarata)」「ラーマーヤナ叙事詩(Ramayana)」のタイトルになっている。
「レゴン& バロン・ダンス」のタイトルは、前半が「レゴン・ダンス」で、後半が「バロン舞踊劇」といういいとこ取りのグループ。
バロン舞踊が、ツーリストに人気があるという証明の演目だ。
「レゴン・ダンス」は、踊り手の多いグループが豪華で見栄えする。
ツーリストには、新作でも優美な舞踊が受けている。
前にも書いたが、踊り子は若いほうがいい。
できれば、美しいほうが良い。
この気持ちは、今も変わらない。
舞踊劇は、バリ語の理解できない観光客には人気がない。
まったくわからない言葉で物語を説明されても、粗筋も理解できない。
まったくわからない演技は、おもしろくもなんともない。
サレン王宮ウブドに観客が多いのは、立地条件の良いからだ。
マニアックな演目のグループを紹介する。
ガムラン・グンデルで演奏する「プスパ・キラナ(Puspa Kirana)」。
小編成のガムランで、ジャンゲール(Janger)を演じる「チャハヤ・ワルサ(Cahya Warsa)」。
「ポンドック・ペカッ(Pondok Pekak)」のフロッグ・ダンスは、ゲンゴン(口琴)&スリン(縦笛)の伴奏。
竹ガムラン・ティンクリック伴奏の「チュプック・ウィルサ(Cepuk wirsa)」。
ガムラン形態は変ってもバリ舞踊は踊ることはできるが、ゴン・クビアールに比べ迫力がないのでツーリスト受けは良くない。
お薦めではないグループにも、逸材はいる。
時間が許せば、くまなく見て欲しい。
舞踊部門をランク付けしている。
もちろん、独断と偏見ですが。
評価は、演目・ガムラン演奏・舞踊・舞台環境。
中間発表です。
今のところと念を押して、上位グループ。
総合一位・日曜日の「ジャヤ・スワラ(Jaya Swara)
総合二位・木曜日の「パンチャ・アルタ(Panca Arta)」
総合三位・火曜日の「スマラ・ラティ(Semara Ratih)」
総合四位・月曜日の「サダ・ブダヤ(Sadha Budaya)」
ケチャは、次回、別で評価する予定です。
被災予想地域ではウブドの方は安全そうですが、お気をつけて。
何事も無く、山も怒りを治めてくれて、バリの皆さんの平穏な生活が1日も早く戻りますように