2017年11月28日

歩道をバイクで走るな!(166)

アグン山の活動が活発化しているとして警戒レベルが引き上げられた9月中旬から、ウブドの観光客が少なくなっていった。

おかげで、道路の渋滞は減っている。

それと同時に、ウブドの町に活気がなくなった。

21日の2回目の噴火で、さらに観光客は減っている。

27日には、空港閉鎖。

さらに観光客は激減するだろう。

渋滞時に、歩道を走る暴走バイクに腹を立てていたが、今はそんな輩もいない。

なぜか今日、暴走バイクを思い出して立腹している。

歩道を走るバイクは、バリ人ばかりではない。

なんと、ツーリストの姿も見受けられる。

歩行者をうしろから追い立てるバイク。

歩道を走っていたバイクは、いくらか前に進んで渋滞の本線に当然のように割り込んでいく。

それでなくても、バイクの走行でタイルのめくれた歩道は歩きにくい。

バイクや車の駐車場になっている歩道もある。

通りによっては、店先の歩道が商品で占領されている。

観光地だというのに、歩行者は優先されていない。

私は滅多に歩くことはないが、たまに歩いて気ずかされる。

良識のないバリ人も問題だが、それを同調するツーリストはさらに問題だ。

こういう輩に限って、日頃、バリ人の悪口を叩いているツーリストだと思う。

そんなツーリストに、私は激怒している。

ここで言うツーリストとは、長期滞在している外国人も含む。

もちろん、28年住んでいる私も長期滞在者のツーリストです。

バリ人の真似をしていると言われれば、返す言葉もない。

そんなところは真似しなくてもよいだろう。

人には「ルールを守れ」と、目くじら立てているツーリスト。

自分の行動を棚に上げて、他人の割り込みには厳重に注意する。

「渋滞を縫って要領よく走る、私って、賢いでしょう!」とでも言っているような顔がまたムカつく。

前々から気になっていたこと。

アグン山噴火の余勢を借りて、ウップンを晴らしちゃった。

ウッフンじゃないよ。


大型バイクを乗り回すツーリストも嫌いだ。

「仕事の都合で大型バイクが必要なんですよ」そうとは思えない。

ウブドの田舎暮らしが、好きで住み始めたはず。

なるべく目立たないように滞在しなさいよ。

小さいからと言って、カスタム・バイクも目立つからダメですよ。

自分のことで恐縮ですが。

私は、現地の人の生活習慣を見て行動している。

彼らがビーチサンダルから、ちょっとオシャレなゴム草履を履き始めれば、私もそれに習う。

衣服が綺麗になれば、私もそれなりに。

バイクを購入するバリ人が増えて、私もバイクを買うことを許される。

時代とともに変化していく彼らの生活に合わせて、後追いするようにしている。

他人の敷地では、お邪魔虫なんだから、遠慮しようや。

珍しい物を持っていれば、欲しくなるのは当然だ。

カメラ&ウオークマンなどは、なるべく見せないように使っていた。

それが正しいと言っているのではない。

あまり影響させるのはよくないと考えている。

今では、バリ人の方が私より高価な物を持っているので、気にしなくてもよくなった。

ウブドは、ツーリストと関わるようになって急速に発展した。

ツーリストが欲しがるから、クーラーが設置される。

ホテルは、ツーリストを獲得するため常に新しい車を補充する。

なぜか店舗は、コンクリートと板ガラスのセンスのないデザインが増えている。

ウブドがウブドらしく発展するには、どうしたらよいだろう。

歩道を走るバイクに腹を立てている話が、いつの間にやら「ウブドらしい発展」に移ってしまった。

思考が迷走しないうちに、打ち止めとしよう。


posted by ito-san at 15:07| Comment(0) | ウブド村帰郷記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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