次には、ブラタン湖方面に行こうと考えている。
こちらは片道2時間ほどの行程で、ちょっと遠い。
25日午前11時、晴れ間が見えたので愛バイクを駆った。
ブラタン湖へ行くには、キンタマーニと違うルートを使う。
ウブドからは、西のムングイ方面に行ったあと北上する。
バリ島北部の町シガラジャへ向かう途中にある。
左右は田園風景。
ゆるやかな登り坂。
田んぼの向こうに小川があるのだろう、椰子の並木が道路に寄り添うように続いている。
風も心地よい、絶好のツーリング日和。
バトゥリティの市場をしばらく過ぎたあたりから、この先にWaterfallがあることを示す案内看板が目立つようになった。
滝巡りが、私のライフワークのひとつだったことを思い出した。
目的地到着は遅くなるが、寄り道しないわけにはいかないだろう。
久しぶりの滝訪問だ。
LekeLeke Waterfall は、アクティビティ複合施設だった。
◎Swing ◎Tubing ◎Treking ◎Camping
私は入場料:Rp30,000-を払ってレケレケの滝へ向かう。
雲行きが怪しくなってきた。
携帯用の雨合羽が、バイクの座席下の物入れに入っている。
こんな時のために買ったのに。
滝見学にも、雨合羽が必要だった。
持ってればよかったと後悔する。
滝見学をそうそうに終え、下りてきた道を登る。
詳細は動画で、ということで説明を省きます。
往路、復路とも20分ほど。
久しぶりのトレッキングで、フクラハギが痛い。
時間は昼を回ったが、昼食は目的地でしたい。
とにかく急ごう。
今のところ、雨は降っていない。
標高1000mを超えて肌寒くなってきたが、快適なバイク・ツーリングだ。
登り坂を幾度も曲がると峠に出る、ブキット・ムンス(ムンスの丘)だ。
峠の中央には、トウモロコシのモニュメントが立っている。
左手の大きなゲートをくぐると「バリ植物園」に続く道。
ゲートの隣にあるのが「果物市場」。
峠を越えると、雨が降り始めた。
レストランや土産物店が立ち並ぶ、観光地の風情になった。
ブラタン湖と湖畔に建つウルン・ダヌ・ブラタン寺院は、観光客が訪れる人気の行楽地。
ガイドブック「地球の歩き方MOOK・バリ島」創刊号の取材に同行して訪れたのが2011年。
その後、2016年のニュピの次の日に素通りして以来だ。
ニュピ前夜に体験した、タバナンの不思議な儀礼の話「2016年03月14日:■オゴホゴ神輿@パジャハン村(39)」も読んでもらえると嬉しいです。
今回の目的地は、ブラタン湖ではない。
目的地はさらに北にある、ブヤン湖とタンブリン湖を見下ろす丘だ。
ローカルのインスタグラム・スポットとして人気の場所。
湖畔のウルン・ダヌ・ブラタン寺院を、右手に見ながら通り越す。
雨あしが、きつくなった。
バイクを路肩に止め、雨合羽を着込む。
雨合羽は、寒冷地では防寒にもなる。
顔にあたる雨が痛い。
もう少し、と元気つけながら、急坂を登る。
ここを通るのも、ニュピの次の日以来になる。
その時、すでに人気の眺望スポットになっていたが、帰路を急いでいたので通り過ぎた。
雨と霧で、かすみがかかったように視界が悪い。
この先、進んでも状況は変わらないだろう。
あきらめようか?と自問した。
無駄なら無駄を確認したい。
とにかく、目的地まで行ってみよう。
展望台には、もちろん人の姿はない。
いつもならローカルが賑わっていると聞く。
晴れた日には腰を下ろしているだろう東屋も、今は雨よけのテントがおりている。
食堂も閉じられていた。
目的は、達成されなかった。
乾季になったら訪れようと心に決めて、私はバイクをUターンさせた。
雨はまだ、激しく降っている。
そそろそ、休憩をしたい。
雨宿りもしたい。
まだ、昼食をとっていない。
ブラタン湖の手前で飛び込んだワルン。
ワルンの隣の彫刻屋の若者が、こんなものを作っていた。
雨もあがり、お腹も満ちた。
さて、もうひとっ走りだ。
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