バリ人の信仰するヒンドゥー・ダルマ。
その信仰をつかさどるに重要なのが、古くから伝わる2つの暦。
サカ暦とウク暦。
2018年3月17日は、サカ暦1940年の正月ニュピだった。
ニュピ前夜は、村々でオゴホゴ神輿が練り歩く。
オゴホゴの行列は、バリ観光の一つにもなっている。
私は昼間にウブド近郊の村々を覗いて、夜のオゴホゴをパスした。
ペネスタナン村のオゴホゴ
マス村のオゴホゴ
今年のニュピ前夜は、多くのレストランが休みか早仕舞いをした。
昨年はそんなことはなかったので、新しく何かが取り決められたのだろう。
ニュピ当日の食材を確保するのに難儀しているのに、前夜の夕食まで心配しなくてはいけなくなった。
通常夕食は9時過ぎなんだが、早仕舞いが多いと聞いて早飯にすることにした。
ほとんどのワルンは閉店している。
レストランも、めぼしい店はすべて休業。
日没が近くなるとオゴホゴが練り歩く。
この時間帯は、各所で道路閉鎖になる。
今年、プリアタン村のオゴホゴがないと聞いていたので、こちら方面のレストランを探すことにした。
まだ時間は6時だが、すでに道路は閑散としている。
アンドン地域で、やっと見つけたレストランに入る。
「VIMALA」飛び込みしては、当たりだった。
帰路、9時を過ぎても閉鎖されている道路があり閉口した。
今年のニュピは、サイレントデーに加えて、インターネットも使用できないという徹底したものだった。
近頃、このサイレントデー=ニュピを経験するために訪れる観光客も増えていると聞く。
ニュピは新月なので、星が綺麗だ。
夕食には「和食・影武者」からカレーのルーをもらっている。
それを温めて食した。
何もすることができないので、1日、ただただ横になっている。
これでは、普段の生活とほとんど変わりない。
薄明かりを灯して、本を読もうと思うが。
あいにくこの日は、サカ暦の祭礼日・サラスワティ(Hari Suci Saraswati)と重なり、読書ができない。
バリ・ヒンドゥー教徒じゃないが、掟は守らないと。
腰が痛くなるほど、横になった。
星を見るのも面倒で、そのまま寝てしまった「ニュピ」。
2018年03月19日
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