10月10日は、ウブドのサレン王宮で結婚儀礼が執り行われる予定だ。
10日から数日間、王宮を中心として地域で混雑が予想される。
私は渋滞を避けて、遠征に出かけることにした。
反時計回りで、3日間ほどでバリ島を一周しようと思っている。
先ずは、バリ東部の街・カランガッサム県の州都アンラプラに向かう。
もちろん、愛車のスクーピーを駆って。
途中、ゴア・ラワ(Goa_Lawah)でケツ休め。
朝8時30分に家を出て、2時間ほどでアンラプラの街に着いた。
この小旅行は、大きな街の市場を巡りたいと考えている。
今日は、ここで1泊するつもりだ。
たっぷり時間を取って、旧市街を1日散策をしたい。
カランガッサム王宮と市場の周辺で宿を探したが、見つからない。
一足進んでウジュン村にある「水の王宮跡」に行ってみた。
1921年、カランガッサムの王によって建てられた「水の王宮」。
1979年の地震により、多大なダメージを受ける。
2004年に史跡公園として整備された。
正式名称「タマン・スカサダ・ウジン=Taman Soeka Sada Ujung」。
何年ぶりに訪問か考えるのも億劫になるほど遠い昔のことだ。
突然に思い立ったこの小旅行は、絶好の機会と立ち寄ることにした。
駐車場にバイクを止め、料金場で入場料を払う。
駐車料:バイクのRp2000-、車Rp5,000-、バスRp10.000-。
入場料:Rp50,000-
ヨーロッパの庭のような、すっかり綺麗になった公園を散策できる。
柱だけが残った遺跡。
昼食にはまだ時間があったが、少々小腹が空いたので、何か補充をしておこうと駐車場前のワルンに入った。
選択肢のないメニューで、インスタント・ラーメンを食す。
ワルンの主人の話では、奥様が以前、トゥンクラ村で日本人のベビーシッターをしていたという。
私の知っている日本人だった。
「このあたりに宿はないですか?」と尋ねると、主人は「アメドまで行けば安宿はあるよ」と教えてくれた。
アンラプラに戻るのを諦めて、先に進むことにした。
海岸沿いを走ってアメドに向かう。
アメドに近づくにつれ、ホテルが増えてくる。
ここはバリ東部のリゾート地域。
リゾート気分ではないので、漁港アメドまで、いっきに駆け抜ける。
右手に広がる景観をチラ見しながらの走行は、かなり危険です。
アメドには安宿らしいところがあるが、いかんせん、ダイビング目的のツーリストが闊歩しているのでスルーした。
今回は、ロスメンと呼ばれる商人宿に泊まろうと決めている。
もちろん料金が安いからだが。
時間は午後1時。
このまま、ブレレン県の州都シンガラジャまで行こうか。
旅の目的である「各街の市場を巡り」の計画が、崩れつつある。
心が、東ジャワのバニワンギに傾き始めた。
行き当りばったりが私の旅行スタイル。
昨年9月のアグン山の噴火以降、東側はアグン山から6キロの地域内は、立ち入り禁止になっていた。
今年に入って噴火警戒レベルが3に下りで、危険区域が4キロの範囲までに縮小されている。
アメドからシンガラジャに向かう一部地域が、6キロ圏に含まれていて、それまでは走行できなかった。
トランベン村にあった日本人経営のホテルが廃虚となっていた。
アグン山噴火より以前に閉店していたようだ。
このあたりの風景は、ウブドの豊富な緑を見ている私には、サバンナのような殺伐さを感じる。
以前、「極楽通信・UBUD」で「もうひとつのバリ」と紹介したことがある。
アグン山の麓付近で、煙が立ち込めていますが、山火事でしょうか、水蒸気の靄でしょうか?
噴火の爪痕は、見られない。
動画を御覧ください。
★続く
2018年10月15日
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