噴火の爪痕は、ここからは見当たらない。
山腹に立ち上る白煙は、水蒸気か山火事か、はたまたマグマが流出しているのか。
滝の看板が眼に入る。
かなり以前に行ったことのある滝だ。
滝巡りを再開した私としては、是非寄ってみたいところだ。
沿道からかなり奥まったところにあったのを思い出した。
今回は、体力的にキツイかもと判断して断念した。
テジャクラ村の中心を過ぎた。
もうここは、北海岸だ。
しばらく走ると、海岸とは反対の山側に、異彩を放つ風景が現れた。
もしかすると、これがサイモン画伯のアトリエかもしれない。
山奥にあると聞いていたので、違うかもしれない。
しかし、雰囲気はサイモン・テーストだ。
名前も「ART ZOO」。
ウブドにあったサイモン・ギャラリー・スタジオ(Symon Gallery Studio)にも「ART ZOO」と付いていた。
アメリカ人のサイモン画伯は、1972年からバリに住み始めた。
私が滞在始めた時には、すでにサイモン画伯のギャラリーはチャンプアンにあった。
騒音と車の汚染に犯され始めたウブドを見限って、移動したと聞いている。
見学は次回の楽しみに取っておくことにした。
湧き水のプールがあるイエ・サニ(Yeh Sanih)前で、バイクを止めた。
もうここまで来れば、県都シンガラジャも近い。
昼食にしよう。
プールには、以前、入ったことがある。
併設のホテルに宿泊したこともある。
プールを覗くと、平日ということもあるだろう、お客の姿がない。
寂れた感じが漂っている。
元気を吸い取られそうで、道を隔てた2階にあるレストランに入った。
ここも寂れていた。
チキン・カレーを注文した。
今夜は、シンガラジャ泊。
宿は、昔々、インドネシア製の映画製作に出演した時に、ロケで宿泊した「Duta Karya」と決めている。
看板にはホテルとあるが、私的には商人宿(一泊Rp 120,000-/扇風機付き)の範疇だ。
■映画の話は「映画「Puputan Margarana」出演(18)」に書いてある。
2013年08月17日「映画「Puputan Margarana」出演(18)」http://itosan-ubud.seesaa.net/article/372195948.html
2013年12月05日「映画出演の続き・その壱(30)http://itosan-ubud.seesaa.net/article/381958239.html
2013年12月10日「映画出演の続き・その弐(31)http://itosan-ubud.seesaa.net/article/382353561.html
2013年12月12日「映画出演の続き・その参(32)http://itosan-ubud.seesaa.net/article/382523379.html
宿のシャワーで汗を流して、ひと休みのあと、バイクで街に出る。
一方通行が多いので、たびたび迷子になったが、ちいさな街なのでなんとかなる。
前回訪問の時に入った映画館は、ショッピング・センターに変わっていた。
オランダ植民地時代の建物が残る旧港は今、市民の憩いの広場になっていて、夜は夕涼みの人々が集まっている。
ローカル向けと思われるお洒落なレストランが増えている。
そんな一件で、夕食をとった。
旧港近くにある中国寺院
さてさて、明日からの予定だが。
この調子で走ると、明日にはウブドについてしまう。
予定を変更して、いっその事、ジャワ島東部の街・バニュワンギまで足を伸ばしてしまおうか。
実は出発前に、バリ島一周にするかバニュワンギに行くが悩んでいた。
ガイドブックも荷物を持ってきていないが、なんとかなるだろう。
★続く
【関連する記事】