30年目にして、初めて眼にしたした情報。
「アパ?情報センター」のフェイスブックにアップされていた。
この頃は、ネットで様々な情報をキャッチすることができで便利だ。
ニュピ前夜、ウブドの北に位置するナギ村で、火を使って戦う儀礼があるという情報。
今年(2019年)のニュピは、西暦の3月7日にあたる。
ニュピは、サコ暦(1941年)の最大祭礼日。
前日は、各村では悪霊払いがある。
夜には、オゴホゴ神輿の行列が繰り出す。
ナギ村の奇祭は、情報では午後6時開始と載っている。
こんな奇祭を見逃す手はない。
是非、観ておきたい。
私に次回のチャンスは、ないかもしれない。
3月6日・ニュピ前日
午後3時頃から雨が降り始めた。
我が家からナギ村までは、バイクで15分以内に着けるはず。
開始30分前には、会場に到着していたい。
各村でオゴホゴ神輿の出陣準備で、道路が封鎖されていることが多い。
5時には、家を出たいと考えていたが、雨は降り止まない。
5時30分になっても、降り続いている。
あきめて、部屋でノンビリ過ごすことにした。
6時近くになって、小降りになってき。
これは止むかもしれない。
開始時間は、雨待ちで遅れているだろう。
道路封鎖がされる前に、とりあえず、ナギ村に行ってみようと思い立つ。
小雨の降る中、雨合羽をカブって出かけた。
北部に隣接するジュンジュンガン村、プトゥル村、クトゥ村を避けて、ウブド大通りを通った方が渋滞は少ないだろう。
タマン村の通りには、巨大なオゴホゴ神輿が若者たちと出陣を待っていた。
アンドン交差点を左折して、テガララン方面に向かう。
ホテル「Kamandalu」の看板のある道を右折すれば、ナギ村だ。
200メートルほど先に、二股に分かれる道がある。
左手に進めば「Kamandalu」「Vaiceroy」などの宿泊施設がある。
右手には寺院とワンティラン(集会場)がある、ナギ村集落の入口だ。
道路左側にある広場に、バイクを止めさせてもらう。
時計は、午後6時15分。
大小のオゴホゴが数体、ワンティランの中と周りに並んでいる。
奇祭はどこでおこなわれるか、わからない。
雨を避けて、集落入口の小屋に腰掛けて待つことにした。
正装の村人が三々五々集まって来る。
観光客の姿は、少ない。
村の警備員が、小屋に溜まりだした。
そのうちに一人が「ワンティランで待つと、いいよ。儀礼は、あそこで行われるから」と教えてくれた。
この小屋、今日は警備員が張り込む場所なもかもしれない。
私は、その場を離れてワンティランに向かう。
まだ、小雨は降り続いている。
ワンティラン前の小さな広場に、椰子殻の山が2箇所作られた。
火のついた椰子殻をこの距離から投げ合うのか。
かなり危険だが、傍観者としては興味深い。
中高生くらいの娘たちによる、踊りが始まった。
新作と思わせる、舞踊だ。
スマホのバッテリーがなくなっていて、開始時間は確認できない。
雨は上がっていた。
近くのホテルの宿泊客だろう、見物人に多くの観光客の姿が見える。
娘たちと同年代だと思われる青年が混じり、ケチャ舞踊が演じられた。
こちらも、モダンな振り付けだ。
娘たちが下がると、椰子殻の山に火がつけられた。
上半身裸のケチャ軍団だった青年たちが、火のついた椰子殻を両手に持って飛び跳ねる。
いきなり、一対一で火のついた椰子殻をぶつけ合う。
両陣営で投げ合う団体競技かと思っていたので、度肝を抜かれた。
火の粉が飛ぶ。
熱くないのか?
目の前で繰り広げられる、火祭り。
なぜか微笑ましく、感じたのはなぜだろう。
詳細は、省きます。
あとは動画でお楽しみください。
2019年03月08日
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