「トントントン・・・・」
小気味良い音が、壁越しに聴こえてくる。
ガルンガン祭礼日のご馳走を作る音だ。
明日24日は、部外者の私が疎外感を味わうガルンガン祭礼日。
25日は、私めの72回目の誕生日。
今更、祝われるのも気恥ずかしい。
そんなわけで、隣のロンボク島に逃避することにした。
1998年に、愛車キジャンで島内一周をしたことがある。
今回は、愛バイク・スクピーで一周の計画だ。
ロンボク島には、10年前に高速艇でギリ・トラワンガン(Gili Trawangan)に渡って以来。
久しぶりの訪問になる。
ご馳走作りに励む大家さん家族に「旅に出る!」と告げて家を出た。
普段は昼まで寝ているのに、旅の時は、なぜか早く起きられる。
スクピーのオイルも交換したし、タイヤのチェックも終え、壊れていたスピードメーターも直した。
準備万端。
午前7時40、バリ島東部のパダンバイ(Padanbai)港に向けて出発。
パダンバイ港には、8時50分着。
走行距離のメーターは、34005.6 を指している。
ロンボク島一周は、何キロ走行することになるだろう。
フェリーの料金は、Rp125,000-。
高くない?!
料金場のオヤジを疑ってしまう。
プラマ社で聞いたシャトルバスの料金は、ウブドからギリまででRp150,000-。
ガイドブックには、乗船料Rp45,000-と書いてある。
思い出した、これは乗客1名の料金だ。
今回は、バイクで乗船だったのを忘れていた。
フェリーの出航は、9時50分。
スクピーは、フェリーの片隅に乗っている。
これから、こいつとの旅が始まる。
客室設備の整ったフェリーで、リクライニング・シートと二段ベッドの睡眠スペースがある。
乗船時間は5時間の予定。
デッキには日光浴する欧米人ツーリストの姿がある。
ギリ3島やロンボク・クタに、行くのだろう。
バリからバイクで来ているツーリストも多い。
ロンボク島レンバール(Lembar)港には、15時00分に着岸した。
波が穏やかだったからか、予定通りの到着だ。
乗船もそうだったが、下船も気抜けするほどのノーチェック。
マタラム(Mataram)市には30分ほどで着いたが、すぐに見つかるつもりだった目的地「オカ・ホームステイ」の場所がわからない。
オカ・ホームステイは、マタラムでの私の定宿。
これまでは、プラマ社のシャトルバスで来ていたので、プラマのオフィスからの道順しか知らなかった。
オカ・ホームステイは、バリ人の多く住む村の中にあったはず。
ガルンガンのペンジュールが立つ通りに行けば、なんとかなると考えていたのが、大間違いだった。
ロンボクには多くのバリ人が住んでいて、ペンジュールの立っているところがたくさんある。
実は今回の旅の目的の一つに、ロンボクのガルンガン祭礼日の体験がある。
ニュピは一度体験したことがあるが、ガルンガンは初めてなので楽しみにしている。
スマートフォンをオンにして、グーグルマップを開き探した。
目的地はわかったが、道順がわからない。
操作の仕方が知らないからだ。
あっちに行っては止まり、こっちに行っては止まりして、尋ねた。
そんなことで、2時間近くも彷徨ってしまった。
オカ・ホームステイは、マタラムの隣町・チャクラヌガラ(Cakranegara)にあった。
17時00分:オカ・ホームステイに到着。
暗くなるまでに宿の着きたかったので、かなり焦ったゾ。
宿探しは、今後も課題だ。
「スマートフォンで予約ができるじゃないか」の声が聞こえてきそうですが、私にはできないに任務です。
今日の走行予定は、ここまで。
オカ・ホームステイは、以前のままの佇まいだった。
10部屋あり、エアコン付きがRp200,000-で、扇風機付きはRp125,000-。
私は安い部屋にした。
ウエルカム・ドリンクで一服。
マンディ(水浴び)を済ませ、一寝入り。
夜は、近くを散策した後、道端のワルンで夕食。
無事に来られたことに感謝。
明日も、気を引き締めて行こう!
おやすみなさい。
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