航行15分で、バングサル港に到着。
下船も浜辺。
抜かりなくビーチサンダルを履いている。
バイク預かり場に向かう。
預かり場の受付に、鍵を振ってスタッフの若者が待っている。
「鍵の抜いて行ってください、と言ったのに」と呆れ顔を見せた。
私は、鍵をつけて行ってくれと、勘違いしたようだ。
確かに、鍵のつけっぱなしは考えられない。
スクピーにまたがって戻ってくると、今度は「お金を払っていけ」と不機嫌顔。
帰って来た時に支払いを済ますシステムだが、私の場合、鍵のやり取りをしていて失念していた。
預けた時に、前金で払っていたとも思っていた。
支払いを済ませ、埠頭を後にする。
港からの一本道には、ガソリンを小瓶に入れて売るワルンが何件もある。
暇そうにしているおばさんのいるワルンで、ガソリンを満タンにしてもらう。
T字路を、来た時とは反対の左手に向かう。
いよいよ、ロンボク島外周ツーリングの始まりだ。
海岸線に沿って走る。
午前9時、街道のワルンで、朝日を眩しく浴びながらの朝食。
ビーチサンダルをスニーカーに履き替える。
海岸に沿って走る道路だが、海は見えない。
右手は、リンジャニ(Rinjani)山を控えたブッシュが続く。
田んぼの風景は、見られない。
緑豊富なバリ島から来ると殺伐としたものを感じる。
ロンボク島から東は、こんな感じの島々になる。
北海岸の真ん中あたり。
AnyarとBayanの町に来た。
事前の下調べでは、この辺りにヒンドゥー寺院や滝がある。
巡る予定だったが、グーグルマップが使いこなせずに断念。
浜辺が見えるレストランがあれば、そこで休憩するつもりだ。
時間の都合によっては、宿を探してもいい。
しかし、レストランもワルンも、宿も見当たらない。
ここまで来たら、いっきにスンバワ島へのフェリー乗り場まで行って宿を探そう。
幾つかの風景を写真や動画に収めながら、バイクツーリングは続く。
ツーリングは好調。
ジュプン(プルメリア)の花は、バリのヒンズー教では供物や舞踊の飾り花に使う。
ジャワでは葬式や墓など、死者のために使うお花のようです。
右手上方には、リンジャニ(Rinjani)山の頂が見下ろすように覗いている。
太陽の傾きが、道路が東海岸に回り込んだのを教えてくれる。
海岸線が見えたので、アクションカメラを装着した。
残念なことに、入力操作を間違えたようで何も写っていなかった。
裾の広がった異様な大樹が、100メートルほど連なっている。
自家用車の止まっている広場がある。
隅に掘っ立て小屋のワルンがあり、数人のお客の姿が見える。
時間は昼12時を回ったところ。
ここで休憩しようかと考えたが、なぜか二の足を踏んだ。
フェリー乗り場へ道を、見過ごしてしまったらしい。
海岸沿いを走りたかったが、交通量の多い幹線道路に入っていた。
いつの間にかプラヤ(Praya)の街に近づいている。
こうなったらロンボク・クタまで直行だ。
西日が低くなり、暗くなるまでにクタに着けるか、心細くなってくる。
途中、道がわからなくなりワルンに飛び込む。
話し好きな若主人につかまり、グダグタと小休止。
午後3時、クタ・ビーチに無事到着。
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