いよいよ、ロンボク島のメモも最終回になった。
どんな結末になるか、最後までお楽しみください。
今日、バリ島に戻ることにした。
早朝に出立すれば、夕方にはウブドに着く。
ホテルの朝食は、サービスされない契約なので、途中でどこかに立ち寄ろう。
ロンボクは、先住民ササック族の島。
帰路の沿道に、ササック族の部落がある。
前回に来た時に一度来ているので、立ち寄るとすれば二度目の訪問になる。
はずであったが、見逃して通り過ぎてしまった。
バイクのガソリンが残り少なたったので、立ち寄った小店が、偶然にも部落の入り口近くだった。
併設されたワルンに、数人の男性客がいる。
私は、コピを頼んで、側にあった石に腰を下ろした。
「はい、コピ・ロンボク」女将が手渡した。
話し好きな人たちと見えて、いろいろと質問してくる。
途中から、インドネシア語でない単語が混じる。
ササック語のようだ。
どこの民族も地元の言葉を教えたがりで、しきりにササック語で話しかけてくる。
雑談しているうちに、部落に入ることがどちらでもよくなり、話し込んでしまった。
彼らも、執拗に入場をすすめてこなかった。
それでも、部落の変化を確かめようと入場口を覗いてみた。
入ってすぐのところに売店が並んでいる風景が見えて、それ以上進むことを遠慮した。
新国際空港のプラヤ(PRAYA)も、道中にある。
国際空港の雰囲気は乏しい。
レストランに入って昼食にサンドイッチと思ったが、それらしい店が見つからなかった。
さあ、あとはLembar港まで、直行だ、
Lembarの港に到着。
走行距離のメーターは、34376.1を指していた。
出発時のメーターを引くと、34376.1ー34005.6=およそ370キロを走ったことになる。
この距離が多いのか少ないのかわからないが、ノンビリした旅には違いない。
愛バイク・スクーピーは、故障も事故もなく無事にウブドまで送り届けてくれそうだ。
フェリーの待ち時間は、一時間ほど。
物売りから飲み物とスナック菓子を買い、縁石に腰を下ろして時間を潰す。
フェリーに乗り込み、バイクを止めてデッキに登る。
階段の途中で、乗組員の男性に声を掛けられた。
「レンタル・ルームがある」と言うと、背中を見せてさっさと歩いて行く。
ついていくと、船内の扉を開けた。
中は、衣服などが雑然としていて、狭くて息の詰まりそう部屋だった。
どうやら、船員専用の寝室のようだ。
「Rp150,000-でどうだ?」
彼は私のようなツーリストに、自分の部屋を貸してアルバイトをしているのだろう。
丁重に断って、その場を離れた。
フェリー内の休憩室に、マットの敷かれたエリアがある。
マットは、畳一枚分の大きさで、10枚ほどが敷き詰められていた。
茶色のビニールカバーが張られた、厚さ6センチほどの代物だ。
横になっていると、係員(のような)の男性にRp50,000-を請求された。
高いと思ったが、眠りたかったので、値段交渉もせずに支払った。
となりで寝転がっていたオヤジは、Rp30,000-請求されていた。
やっぱりボラれたか。
オヤジは、クッションを剥がして板の間に横になった。
こううい手があったのか。
汽笛が聴こえる。
パダンバイ(padangbai)港に、近づいようだ。
クッションのおかげで、疲れはまったくない。
この体調なら、ウブドまでのバイク走行も難なくこなせそうだ。
バリ島への下船も、ロンボク島同様にノーチェック。
以前、バニワンギに旅をした帰路のフェリーでは、ポリスによるパスポートとバイク証明書の厳重なチェックがあった。
テロ対策は、しなくなったのか。
それとも、ジャワ島からの入島だけがチェックされるのか。
こうして、ガルンガン祭礼日を避けた三泊四日のバイクツーリングの旅は終わったのであった。
2019年09月12日
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