2019年09月12日

ロンボク島・バイクツーリング・最終回(324)

いよいよ、ロンボク島のメモも最終回になった。

どんな結末になるか、最後までお楽しみください。


今日、バリ島に戻ることにした。

早朝に出立すれば、夕方にはウブドに着く。

ホテルの朝食は、サービスされない契約なので、途中でどこかに立ち寄ろう。

ロンボクは、先住民ササック族の島。

帰路の沿道に、ササック族の部落がある。

前回に来た時に一度来ているので、立ち寄るとすれば二度目の訪問になる。

はずであったが、見逃して通り過ぎてしまった。

バイクのガソリンが残り少なたったので、立ち寄った小店が、偶然にも部落の入り口近くだった。

併設されたワルンに、数人の男性客がいる。

私は、コピを頼んで、側にあった石に腰を下ろした。

「はい、コピ・ロンボク」女将が手渡した。

話し好きな人たちと見えて、いろいろと質問してくる。

途中から、インドネシア語でない単語が混じる。

ササック語のようだ。

どこの民族も地元の言葉を教えたがりで、しきりにササック語で話しかけてくる。

雑談しているうちに、部落に入ることがどちらでもよくなり、話し込んでしまった。

彼らも、執拗に入場をすすめてこなかった。

それでも、部落の変化を確かめようと入場口を覗いてみた。

入ってすぐのところに売店が並んでいる風景が見えて、それ以上進むことを遠慮した。


新国際空港のプラヤ(PRAYA)も、道中にある。

PRAYA.jpg

国際空港の雰囲気は乏しい。

レストランに入って昼食にサンドイッチと思ったが、それらしい店が見つからなかった。

さあ、あとはLembar港まで、直行だ、


Lembarの港に到着。

走行距離のメーターは、34376.1を指していた。

出発時のメーターを引くと、34376.1ー34005.6=およそ370キロを走ったことになる。

この距離が多いのか少ないのかわからないが、ノンビリした旅には違いない。

愛バイク・スクーピーは、故障も事故もなく無事にウブドまで送り届けてくれそうだ。

フェリーの待ち時間は、一時間ほど。

物売りから飲み物とスナック菓子を買い、縁石に腰を下ろして時間を潰す。



フェリーに乗り込み、バイクを止めてデッキに登る。

階段の途中で、乗組員の男性に声を掛けられた。

「レンタル・ルームがある」と言うと、背中を見せてさっさと歩いて行く。

ついていくと、船内の扉を開けた。

中は、衣服などが雑然としていて、狭くて息の詰まりそう部屋だった。

どうやら、船員専用の寝室のようだ。

「Rp150,000-でどうだ?」

彼は私のようなツーリストに、自分の部屋を貸してアルバイトをしているのだろう。

丁重に断って、その場を離れた。

フェリー内の休憩室に、マットの敷かれたエリアがある。

マットは、畳一枚分の大きさで、10枚ほどが敷き詰められていた。

茶色のビニールカバーが張られた、厚さ6センチほどの代物だ。

横になっていると、係員(のような)の男性にRp50,000-を請求された。

高いと思ったが、眠りたかったので、値段交渉もせずに支払った。

となりで寝転がっていたオヤジは、Rp30,000-請求されていた。

やっぱりボラれたか。

オヤジは、クッションを剥がして板の間に横になった。

こううい手があったのか。


汽笛が聴こえる。

パダンバイ(padangbai)港に、近づいようだ。

クッションのおかげで、疲れはまったくない。

この体調なら、ウブドまでのバイク走行も難なくこなせそうだ。

padangbai.jpg

バリ島への下船も、ロンボク島同様にノーチェック。

以前、バニワンギに旅をした帰路のフェリーでは、ポリスによるパスポートとバイク証明書の厳重なチェックがあった。

テロ対策は、しなくなったのか。

それとも、ジャワ島からの入島だけがチェックされるのか。

こうして、ガルンガン祭礼日を避けた三泊四日のバイクツーリングの旅は終わったのであった。


posted by ito-san at 17:47| Comment(0) | ウブド村帰郷記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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