「パサール・ウブド(通称)」が、またまた新しくなる。
またまたというのは、私が1990年に滞在し始めててから3度目になるからだ。
1度目は、1994年頃の一部建築。
ムランティン寺院(市場の寺院)の東隣りは、テニス・コートが3つほどできる広さの空き地があり、朝市・夜市(ナイトマーケット)が開かれていた。
広場の南端に、鉄筋2階建の店舗棟ができた。
この時から、ウブドのナイトマーケットは姿を消した。
(ウブドのセンゴール:http://informationcenter-apa.com/gt_senggol.html)
寺院からモンキーフォレスト通りまでが、パサール・ウブドの敷地。
ウブド人の胃袋を満たす市場と雑貨を商う店舗が、増築増築で迷路のようにひしめいていた。
ジュリア・ロバーツ主演で映画化された「食べて、祈って、恋をして」(著者:エリザベス・ギルバート/訳者:那波かおり)の撮影もここで行われた。
以前ブログに、こんなことを書いていた。
「ウブドの散策」:パサール・ウブドを覗いてみよう!
買い物をしない人には、訪れる機会がない場所。
2階建てが数棟、客の導線を考慮にいれたとは思えないほど無秩序に建っている。
通路は狭く、個店が迷路を作るように軒を列ね、迷宮に迷い込んだようだ。
売り子が掛ける声につられて買うも良し、雑然とした光景を楽しむのも良し。
生鮮食品の朝市(パサール)は、早朝の4時頃から昼頃まで、パサール・スニと呼ばれる土産物店は、6時前後に閉店する。
くまなく見て廻ったら、所要時間はどれほどだろう?
旅の醍醐味に「ウブド公設市場」見学を入れておこう。
2度目は、2013年3月17日に新装となった。
2012年8月14日から工事が始まって、7ヶ月後に完成。
今から、9年前のことだ。
白を基調とした官庁かホテルのような建物に《 PASAR UMUM UBUD 》の切り文字看板が輝いていた。
今までのバックパカーに嬉しい東南アジア丸かじり雰囲気から、都会化を目標に掲げた途上国事情の風景に変化した。
ウブドの慢性的交通緩和のために「地下駐車場」ができると言う話は、噂で終わったようだ。
2016年3月24日(木曜日):南棟から出火。
建物は、建て直されずに駐車場となったまま。
そして、今回で3度目。
2月1日から、解体工事に入る予定と聞いている。
コロナ禍で、このタイミングがベストだったのか?
不満の声が、村人から上がっている。
朝市は、1月31日からスゥエタ通りの公営駐車場に移動。
駐車場は狭いので、道路に溢れることが想像される。
パサール内の店舗は、すでに退去済み。
賃貸契約の残っている店舗は、新しくなってから入居できるそうだが、「延長契約時の家賃高騰が気になる」と入店者のバリ人は言う。
完成予定は1年後。
2022年02月16日
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