2022年02月16日

ウブド公設市場(Pasar Umum Ubud)・解体直前を徘徊!(407)

「パサール・ウブド(通称)」が、またまた新しくなる。

またまたというのは、私が1990年に滞在し始めててから3度目になるからだ。

1度目は、1994年頃の一部建築。

ムランティン寺院(市場の寺院)の東隣りは、テニス・コートが3つほどできる広さの空き地があり、朝市・夜市(ナイトマーケット)が開かれていた。

広場の南端に、鉄筋2階建の店舗棟ができた。

この時から、ウブドのナイトマーケットは姿を消した。

(ウブドのセンゴール:http://informationcenter-apa.com/gt_senggol.html

寺院からモンキーフォレスト通りまでが、パサール・ウブドの敷地。

ウブド人の胃袋を満たす市場と雑貨を商う店舗が、増築増築で迷路のようにひしめいていた。

ジュリア・ロバーツ主演で映画化された「食べて、祈って、恋をして」(著者:エリザベス・ギルバート/訳者:那波かおり)の撮影もここで行われた。

1990年代bali 352.JPG


以前ブログに、こんなことを書いていた。

「ウブドの散策」:パサール・ウブドを覗いてみよう!

買い物をしない人には、訪れる機会がない場所。

2階建てが数棟、客の導線を考慮にいれたとは思えないほど無秩序に建っている。

通路は狭く、個店が迷路を作るように軒を列ね、迷宮に迷い込んだようだ。

売り子が掛ける声につられて買うも良し、雑然とした光景を楽しむのも良し。

生鮮食品の朝市(パサール)は、早朝の4時頃から昼頃まで、パサール・スニと呼ばれる土産物店は、6時前後に閉店する。

くまなく見て廻ったら、所要時間はどれほどだろう?

旅の醍醐味に「ウブド公設市場」見学を入れておこう。


2度目は、2013年3月17日に新装となった。

2012年8月14日から工事が始まって、7ヶ月後に完成。

今から、9年前のことだ。



白を基調とした官庁かホテルのような建物に《 PASAR UMUM UBUD 》の切り文字看板が輝いていた。

今までのバックパカーに嬉しい東南アジア丸かじり雰囲気から、都会化を目標に掲げた途上国事情の風景に変化した。

ウブドの慢性的交通緩和のために「地下駐車場」ができると言う話は、噂で終わったようだ。

2016年3月24日(木曜日):南棟から出火。

建物は、建て直されずに駐車場となったまま。

Pasar_Ubud4.jpg


そして、今回で3度目。

2月1日から、解体工事に入る予定と聞いている。

コロナ禍で、このタイミングがベストだったのか?

不満の声が、村人から上がっている。

朝市は、1月31日からスゥエタ通りの公営駐車場に移動。

駐車場は狭いので、道路に溢れることが想像される。

パサール内の店舗は、すでに退去済み。

賃貸契約の残っている店舗は、新しくなってから入居できるそうだが、「延長契約時の家賃高騰が気になる」と入店者のバリ人は言う。

完成予定は1年後。



posted by ito-san at 18:57| Comment(0) | ウブド村帰郷記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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