
ウブド大通り北進し、アンドンの交差点をテガララン方面に左折して、10分くらい歩いた場所で20年前に撮った写真だと言う。
1990年5月から滞在している私にも、見覚えのない風景だった。
あまり行くことのなかった場所なのだろう。
「デルタ・デワタ」も「ガソリン・スタンド」も、な〜んにもなかった時代。
2002年以降、ウブドを訪ねていない友人は言う。
「マディ・クルトネゴロ氏のアトリエは、どうなってますか?」
写真右中央に写っている、ツノ二つあの建物が「マデ・クルトネゴロ氏のギャラリー」のようだ。
クルトネゴロ氏の著書は読んでいる。
「ウブッド十字路の番人」(1997年4月15日・発行)訳者:竹内邦愛
「スピリット・ジャーニー」(1990年7月15日・発行)訳者:竹内邦愛
どちらもウブドに関わる内容で、大いに参考にしている。
訳者が友人のKuni Takeuchi氏だ。
クルトネゴロ氏の名前は存じているが面識はない。
「アトリエ」の所在もアヤフヤだった。
これを機会に、いにしえを訪ねることにした。
「マディ・クルトネゴロ氏」のアトリエ探しだ。
ウブドは、午後2時頃になると好天に恵まれる、今日この頃。
この日も、絶好の陽光が射していた。
運動不足解消に、散歩することにした。
「デルタ・デワタをスタート地点として、テガララン方面に向かう。
「スーパー・ぺピート」までの10分ほどを、解説しながらの動画におさめたい。
予想が外れ、小雨が降り始めてきたが、雨天決行。
道の両側を撮るには無理があるので、今回は、北側の街並みだけを撮影することにした。
警察署、グヌンモルタ・バンガロー、BNI銀行、ドラム・ファクトリー、などなど、知ったところが飛び飛びにある。
普段は、バイクで「デルタ・デワタ・スーパー」か「BNI」もしくは「ガソリンスタンド」に直行するので、他は素通りだ。
ゆっくり歩いて、じっくり見聞。
「スーパー・ぺピート」に着くと、雨が激しくなってきた。
復路も動画を撮ろうとしたが、尋常の雨ではない。
慌てて、目の前にあったワルンに飛び込む。
ジャムー(インドネシア漢方)のワルンだ。
ジンジャーのジャムーを頼んで、腰を下ろす。
壁の写真を見ると、見覚えのある顔が写っている。
ここが、画家&ヒーラーであるクルトネゴロ氏のアトリエだ。
奥には、ギャラリーと瞑想場があるようだ。
この日は不在だった。
写真と同じ場所に立つと、アトリエは、建築物の陰になり、まったく見えなくなる。
動画をフェイスブックにアップすると、さっそくKuni Takeuchiさんから興味深い写真が数枚届いた。



「Future Peace Art Studio」という名称だったことを思い出す。
古きウブドには、こういったユニークな建物がチョクチョクあった。
観光地として賑やかになる以前のウブドが彷彿される建物だと思っている。
国内・国外の変わり種アーチストが徘徊しているのが、私のウブドのイメージ。