2023年05月12日

バリ島に、こんなにサテ(串焼き)の種類があったの!(503)

タニシっていったい何?という方もいると思いますので、ちょっと説明を。

腹足綱原始紐舌目タニシ科 Viviparidae に分類される ”巻貝” の総称で、南米と南極大陸を除く各大陸とその周辺地域の淡水に生息し、雌雄異体の卵胎生である、とグーグルさんは教えてくれた。

この説明を見ても、すんなりとは記憶できませんよね。

外見的には、タニシは巻貝が尖っている三角錐で、カタツムリの場合は山が低いと認識している。

カタツムリは2対の触覚があり、長い方の先端に目がある。

タニシは1対触覚で根元の方に目があり、身体を収めるために殻口をぴったりと塞げる蓋を持つ。

多種あるので一概には言えないようです。


バリの稲作は、およそ5ヶ月に一度の収穫があり、田植えの時期は灌漑用水の都合で地域によって異なる。

一年中どこかで田植え&稲刈りの風景が見られるが、毎年同じ時期ではない。

田おこしが終わり、水が引かれた深夜の田んぼ。

月明かりの無い夜、ケロシンランプの灯りが数カ所で左右に揺れ、幻想的な風景が映し出される。

バリの風物詩でもある。

農薬が使われていないからだろう、田んぼ(リンドゥン)に、タニシ、田うなぎ、かえるが棲息する。

田んぼの恵みは、ありがたく食卓に上がる。

ゴメンなさい、バリ人宅には食卓がないので、この言葉は不適切でした。

とにかく、有り難くいただくのであった。


友人のオカちゃんは、リンドゥン掴みが得意で、度々居酒屋・影武者のスタッフのコップリン君を従えて、チャリ・リンドゥンに行く。

ランプを手に、腰に竹かごをぶら下げて、もう一方の手にはリンドゥンを掴むための箸を持って。

ケロシンランプの灯りに誘われてリンドゥンが顔を出す。

竹の箸で摘まんで捕まえる。

リンドゥンは、15センチほどのドジョウだ。

リンドゥン以外に、タニシも採れる。

オカちゃんは、これらをメニューに入れろという。

リンドゥンは、生きたままプライパンの油の中に入れるので、とぐろを巻いた姿で出来上がる。

コリコリと美味しいのだが、口を開けた断末魔の表情に、女性に人気がなかった。

私的には好みだったが。早々にメニューから外した。

友人が来ウブドした時に、スペシャルとして振る舞った。

インドネシアには、サテと呼ばれる伝統的な串焼き料理がある。

タニシは、サテ・カックール(タニシの串焼き)として提供した。

つぶの小さいカックールは、串に刺すのが大変のようだった。

珍味として人気があったが、いつの間にかオカちゃんがチャリ・リンドゥンを止めていた。

あれから、何年食べていないだろう。

おそらく、20数年にはなるだろう。


サテ・カックールのワルンがあることを、友人から聞いた。

頻繁に通る道沿にあるのに、今まで気がつかなかった。

現在、ウブドでサテ・カックールが食べられる店は少ないと思う。

ニュークニン村から西、トゥボンカンの十字路を南に30メートルほど行った右手(西)側にある一戸建てのワルン。

ちょっと暗めの外観なので、気がつかなかったのかもしれない。

夜になるとローカルで混んでいるそうだ。

サテ・カンビン&サテ・アヤムのような甘いピーナッツソースはかかっていない。

私には、ちょっと辛いソースだったかな。

久しぶりに食べたサテ・カックールは、こんな味だったかと確認しながら食べた。

美味しかった。

相変わらず料理のレポートができないので、食事風景をご覧ください。

◼︎タニシ(カックール=Kakul)のサテ(Sate)を食べに!@Tebongkang



5月12日:再訪の報告

「何ソースで食べるんですか?」のツイートがあったので確認です。
IMG20230515154730.jpg

説明はできませんが、辛かったです。

そして、カックールは硬かった。

歯茎が弱ってきている私には、食べられるのは今回で最後かも。

若バナナの幹とカックールのスープも試してみました。
IMG20230515154621.jpg

おいしかったです。

カックールのピザがあるとの情報でしたが、残念なことにありませんでした。

IMG20230515154131.jpg
(PAKET)サテ・カックール・セットRp30,000-・飲み物別



その他のサテも紹介しよう。

◼︎サテ・アヤム(鶏肉の串焼き)
スグリオ通りのサテ・アヤム「 AAN」


◼︎サテ・イカン(魚のつくねの串焼き)
今はなきワルン・マデロイさんの店(Warung Made Roy)。
現在は、息子さんが継いでいる。


◼︎サテ・バビ(豚肉の串焼き)
タティアピ・ぺジェン村寺院祭礼での屋台。
基本、屋台でしか見たことがない。
https://youtube.com/shorts/0y0PZ344CwM

◼︎サテ・カンビン(ヤギ肉の串焼き)
アンカサのコテツちゃん撮影。
奥さんのカデちゃんも写っている懐かしい動画です。


◼︎サテ・ クリンチ(ウサギの串焼き)
スゥエタ通りを北上したサクティ村にあった「ワルン・サテ・クリンチ」。
入り口に設置されたウサギ小屋を見て、食欲がなくなったのを思い出す。
現在、このワルンは営業していない。

◼︎サテ・プニュー(ウミガメの串焼き)
ウミガメは、ワシントン条約で捕獲禁止の爬虫類ですが、トゥブサヨ村ダラム・プリ寺院前や各地の寺院祭礼に露天が出ていた。
現在では、見られない。

◼︎サテ・アンジン(犬肉の串焼き)
デンパサールには、あるらしい。
犬に吠えられている人を見て、ウブド人が教えてくれた。
「あの人は、犬肉を食べているから吠えられんだよ!」と。

◼︎この他、珍しいのは・・・
水トカゲ、カタツムリ、トンボ、トッケイのサテがあるが、これは食料の少なかった時代の話か、嗜好的家庭料理として存在しているのかもしれない。
posted by ito-san at 19:15| Comment(0) | TrackBack(0) | ウブド村帰郷記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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