パソコンのキーボードが壊れてしまった。
口に含んだお茶を、霧吹きのように吹いたのが原因だ。
キーボードの取り替えが高額なので、外付けのキーボードを購入した。
しかし、いろんなところに不都合が生じて、作業がはかどらない。
そんな状況の中で、やっとブログを書き上げました。
今回のボロブドゥールの旅は、大原さんが同行している。
大原さんにとっては、30年前に訪れたボロブドゥールとジョクジャカルタの思い出をたどる旅も兼ねていた。
この日のバダさんは、予約のお客様がいて忙しい。
ということで、2人でボロブドゥールの町へ行くことになった。
乗合バスに乗って行く予定だ。
私は、すでに何度も経験している。
バスに乗ってしまえば、5分でボロブドゥールのバスターミナルに到着する。
先回訪れた時に利用した表示板のないバス停(バスが止まってくれる場所)に立った。
後方に目を向けたが、バスの姿はない。
行ってしまったばかりかもしれない。
バスは、30分おきに通過していたはず。
しばらく待てば、来るだろう。
念のため、目の前のワルンの長椅子に腰を下ろしている男性に『バスは行ったばかりですか?』と聞いてみた。
するとどうでしょう、まったく予想していなかった返事が返ってきた。
「バスは、もう走っていないよ」と言うのだ。
奥にいた女将も頷いている。
そんなはずはない。
たった3年の間に、路線バスが廃止になるなんて考えられない。
私のインドネシア語が通じていないのだろう。
バスを見つけたら乗ることにして、とりあえずボロブドゥールの町へ向けて歩き進めることにした。
1時間も歩けば、町に着く。
帰りの最終バス(午後5時ころ)に間に合えばよいのだ。
賢い皆さんならここで、オジェックとかグラブのサービスを利用することでしょう。
悲しいことに私たちは、そういうことが奥手なんです。
昼下がりの暑い陽射しの中、我々は歩き始めた。
後ろを振り返りながら歩を進める。
この道は直線道路なので、かなり遠くまで見通せる。
バスの姿は見えない。
すでに汗だく。
休憩がてら、大原さんのスマホのプルサを追加するためにプルサショップに立ち寄った。
オーナーらしい女性が接客してくれた。
ダメ元で、オジェックは頼めるかと聞くてみた。
彼女は快く引き受けてくれて、手早くグラブカー手配した。
そして、公共バスについて説明してくれた。
ジョクジャカルタとボロブドゥールを結ぶ路線バスは、1日1台。
この1台が、往復して朝昼晩の3回通過するだけだと言う。
コロナ禍で利用者が減ったと同時に、オジェックとグラブが急速に普及したようだ。
時代は急速変化している。
老人は、そんな変化についていけなくて困惑する。
グラブカーが来るまで、アイスクリームをほうばりながら待つことにした。
こうして、無事ボロブドゥールの町にたどり着いたのでした。
・続く・
2023年10月04日
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