中部ジャワの旅ブログは、今回の第8回で終了します。
お付き合いいただき、ありがとうございました。
最終回は、第7回に続いてジョクジャカルタ観光です。
是非、寄りたかった場所は、クラトン(王宮)前ロータリーの露店市、通称・泥棒市。
骨董品が見たかった。
残念なことに、泥棒市は姿を消していた。
ジョクジャカルタもウブド同様に、古き生活が消え、整理された街に変貌している。
クラトン周辺を散策していて思い出した。
王様の妃たちの沐浴場だったと伝えられる「タマン・サリ=Taman Sari」が、この近くにあったはず。
33年ぶりに訪れてみたいと思った。
王家の敷地内だが、クラトンからは少し離れている。
タマン・サリ遺跡は、小高い丘の上にあるので、遠くからでも見つけられた。
訪れた当時、遺跡は修復中だった。
遺跡の周囲には、色鮮やかなアートバティックを飾った工房が軒を連ね、観光客の足を止めていた。
現在、遺跡は密な民家に埋もれて、見つけにくい。
民家の庭を横切る迷路のような小道を進み、やっと入り口にたどり着いた。
閉館30分前。
瓦礫だった遺跡は修復され、美しい沐浴場になって観光客を迎えてくれる。
見学は、早足になった。
アートバティック工房は、見かけることができなかった。
バダさんとの待ち合わせの時間が、近づいている。
待ち合わせ場所のジョグジャカルタ鉄道駅は、タマン・サリ遺跡から距離にして2キロほど。
マリオボロ通りの端から端への移動となる。
寄り道せずに、急ぎ足。
鉄道駅に着くと、スマホに連絡が入った。
駅前の大通りを渡ったところで、ピックアップしてもらう。
待ち合わせに、成功。
こんなことでも、私には難しい課題だ。
今回の旅最後の夕食は、バダさんの友人が経営するワルンに連れて行ってもらった。
私も知っている男性だというが、この日、彼は出勤していなくて会えなかった。
ワルンは「Sate Pak Parung」というサテ専門店。
ジョクジャカルタ市内の市場「 Pasar Lempuyangan」という場所にあった。
サテ・カンビン(ヤギ肉の串焼き)に、こんなにも種類があるとは知らなかった。
バリでは食べたことのないサテを、たらふく食べた。
ごちそうさま。
こうして、中部ジャワの旅は何事もなく終了しそうであった。
高速バスは、一路ムングイのバスターミナルに向けて出発。
バスは、ムングイのバスターミナル前を通り過ぎて、木造の小さな集会場の前に止まった。
早朝5時、外は小雨。
乾季で、ず〜と晴れが続いていたのに、このタイミングで雨か。
バスから降りる。
ムングイでトランス・メトロ・デワタ(Trans Metro dewata)に乗れば、一直線でウブドに戻れると予定を立てていた。
思わぬ事態に困惑する。
トランス・メトロ・デワタは、国が運営する公共路線バスで、コロナの時期から運行始めている便利な交通手段。
路線を把握していないので、こういうアクシデントがあるとお手上げ。
とりあえず前進しようと、デンパサールのウブン・バスターミナルまで歩くことにした。
雨の中、かなり長い距離を歩いた。
歩き疲れ、雨に濡れ、おまけに眠いので、思考経路がデッドライン。
だからというわけではないが、空港行きのバスに乗ってしまったのである。
最後に、チョンボがあった中部ジャワの旅でした。
・終り・
2023年11月18日
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