どの店も、渓谷沿いの広い土地を所有している。
ルアック・コーヒーの説明、選別、焙煎などのプロセスを見学できる。
インドネシアのコーヒー各種をデミタスカップで無料で提供し、ルアック・コーヒーも試飲できた。
帰路は、土産コーナーの前を通らなければならない導線になっていて、買い物を誘導する。
スゥイング(ぶらんこ)が人気になったのは、いつの頃だろう。
インスタグラムが普及し「インスタ映え」という言葉が流行した時代か。
日本では、2017年の流行語大賞になっている。
ルアック・コーヒーとスゥイングがセットとなった店が増えた。
テガラランのライステラスにもたくさんのスゥイングができている。
今回、私が訪れたのはルアックコーヒーの店「ALAS HARUM」。
ルアック・コーヒーもスゥイングにもまったく興味がない私が、なぜ、訪れる気になったのか?
それは、友人のフェイスブックに写っていたプールが、元店舗デザイナーの創造心を刺激したから。
印象に残っていて、是非一度訪れてみたいと思っていた店が「ALAS HARUM」だった。
テガラランのライステラスがある地域にあり、駐車場にルアックの大きなモニュメントがある。
前を通り過ぎる時があるが、いつも観光客で溢れている。
ルアック・コーヒーとスゥイングの施設で、なぜ、こんなに繁盛しているのか疑問だった。
渓谷を見下ろす、ライステラスを模したようなプールがある。
人気の理由は、これだ。
もちろん、スゥイングも根強い人気だ。
写真を見た時は、高級レストランだと思って敬遠していたが、リピーターの友人の説明を受けると、入場料Rp50,000-だとのこと。
諸々の施設を使わなければ、その金額で見学できる。
入り口には、ルアックの大きなモニュメントがある。
ライステラスをイメージたかのようなプールは、おしゃれで美しい。
従来のテガラランのライステラス・ビューは、隣接するレストランが共有しているが、「ALAS HARUM」は、その場所と少し離れた位置に、対岸までのライステラス・ビューを独占していた。
ルアック・コーヒー&スイング&プール&レストラン&カフェ&散歩コースと施設が充実。
入場料金:Rp50,000-(何も利用しなければ、この金額で景色を楽しめる)
駐車料金:無料
『付録・読み物』
私がウブドに滞在を始めた頃のテガラランのライステラスは、こんなところだった。
1990年6月、日本で東南アジアの雑貨を扱っている友人に頼まれて、木彫のバリ土産を受け取りにテガララン村に行く途中、右手に見えた風景が、
人生42年で初めて見る美しいライステラスだった。
ガイドのワヤン・カルタ君に「車を止めて!」と叫んだ。
カルタ君は「普通です!」と、ひとこと言って通り過ぎてしまった。
こういう景色が私は見たいのです、と伝えると、帰路は立ち寄ってくれた。
今のように道沿いに店はなく、道路から眼下に、そして対岸に田んぼの風景が続いていた。
箱庭のような景色に感動した。
ここは、土産物を求めるバイヤーしか利用しなかった道。
キンタマーニ高原に行く観光客は、ゴアガジャを見学してタンパクシタンを経由するルートがメイン。
観光客が増えると同時に、ライステラスは急速に観光地化していく。
友人を伴って何度か行ったが、レストランが増え、スゥイングが人気になったころから、私はほとんど行かなくなった。
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