ガラスドアーを引いて中に入る。
居るはずのガードマンの青年がいない。
いつもは青年が要件を聞いて、待ち順カードを渡してくれる。
カードが出てくると思われる機械の前に、誰もいない。
さて困った。
困ってばかりいても先に進まない。
しかたなく自分ですることにする。
ガードマンは、いつも黒い箱の細い隙間から出てくるカードをちぎって渡してくれていた。
恐る恐るスリット近くのボタンを押してみた。
ジ〜という機会音とともに出てきたカードは、白紙。
機械の故障か?
カードを切り取り、今度は、長押しをしてみる。
ジ〜ジ〜、レシートが出るような音が続く。
長い長い白紙レシートが、吐き出されてくる。
ボタンから指を離さないと、永遠にカードは出てきそうなので慌てて離す。
しばし呆然!
これはヘルプを求めたほうがいいだろう。
誰かいないかと振り返ると・・・・!
待合ロビーに居る全員が、私を見ていた。
一人の男性が近づいてきて「要件は?」と聞いてくれた。
入金したいのですがと伝えると、黒い箱の横にある液晶画面のTeleirの画面を押した。
よく見ると、私でも理解できるインドネシア語の単語が並んでいた。
ジ〜の音とともに76と印字された紙が出てきた。
そう私は、76歳。
なぜ一年ぶりの銀行かというと。
半年前に、ATMさんに暗証番号のピンの変更を支持された。
しかし、ピンの変更はうまくいかなかった。
その後、ピンの変更が面倒で、出入金していない。
今回は、銀行預金を解約したい。
解約手続きが面倒そうなので、少額を残して出金することにした。
出金がATMでできるのは知っている。
しかし、私はATM恐怖症。
そんなことで、通帳から出金してもらう。
30分ほど待って、ナンバー76が呼び出された。
カウンターでの手続きは順調に見えたが、「ピンナンバーが無効なので変更をしてください」と言われた。
そのピンナンバーの変更が面倒なので、直接来たのに。
「では、また出直してきます」と伝えると、スタッフは通帳と書類を持ってカスタマーサービスのエリアに行った。
優先的に手続きをしてもらえるのかもしれない、と期待する。
戻ってきたスタッフは「しばらくお待ちください」と言って、ほかの業務についた。
これはラッキーかもと、おとなしくベンチに座って待つ。
1時間ほど待って、カスタマーサービスに呼ばれた。
ここでのピンナンバー変更の手続きが面倒だから、通帳記載をお願いしたのに。
何はともあれ新しい五年間有効のキャッシュカードが支給され、面倒な手続きは終了した。
使う予定のないキャッシュカードは、寂しそうに財布に収まった。
どのようにしてATM恐怖症になったかは、過去のブログを読んでいただければ理解していただけると思います。
しかし、読後に倦怠感に陥る可能性があるので、暇な人にしかお勧めしません。
年月日の若い順に読んでいただけるとありがたいです。
2022年07月22日:■徘徊老人・相変わらずのATM恐怖症!(442)
https://itosan-ubud.seesaa.net/article/489983251.html
2018年06月30日:■ATM最終話『祝い再発行!』(207)
https://itosan-ubud.seesaa.net/article/460260076.html
2018年06月09日:■ATMの出金で冷や汗!(203)
http://itosan-ubud.seesaa.net/article/459893003.html
2018年02月13日:■「インドネシアの銀行口座を開設(184)」
https://itosan-ubud.seesaa.net/article/456858525.html
お待たせしました。
皆様、お待ちかねの企画です!
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詳しくは、このプロジェクトのクラウドファンディングをご覧ください。
アクセスはこちら。
https://camp-fire.jp/projects/view/756887
動画は、コロナ禍でのオンラインライブ(2021年9月26日)練習風景です。
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