距離的には、そんなに遠くへは行っていない。
歩いても自転車でも、片道1時間ほどの範囲内。
この頃、風景になぜか物足りなさを感じるようになった。
ウブドで毎日見ていた、田んぼの景色が見当たらないと気づいた。
ウブドは、ライスフィールド・ヴュー、ライステラス・ヴューで人気の観光地。
田んぼヴューの人気の秘密は、心に残る風景が見られるところ。
それは、田おこしの時に餌を求めて舞い降りるココカン(白鷺)の群、アヒルの群の水浴び、水が張られた田んぼに映る夕陽に田ごとの月、稲の神デウィ・スリに捧げる祈り、田植えや稲刈りをする村人の姿、蛍の乱舞などなど、数え上げればきりがない。
一年中見られる、バリ島の風物詩とも言える。
田おこしから稲刈りまでおよそ4ヶ月、放置する期間も入れて5ヶ月で収穫できる。
年2回の二期作ではなく、二年で5回収穫の二、五期作。
バリでは、何月に田植え、何月に稲刈りとシーズンが決まっていないので、毎年時期は違ってくる。
各地の水利組合の予定で水引が決まるため、田植えの時期はバラバラ。
田植えの始まった田んぼの横で、稲刈りをしている光景を見かける。
一年中、どこかの集落で一連の稲作の作業が見られるという、特殊な島。
なぜ、土岐市に田んぼがないのか?
都会は別として、日本はどこへ行っても田んぼがあるものだと思い込んでいた。
考え違いも甚だしい、認識不足を確認した次第です。
「私の町にも田んぼはないよ!」という方は、教えてください。
土岐川に流れ込む支流も多く、用水には苦労しないと思うが。
理由は、土岐市のホームページで簡単にわかった。
@土壌は粘質土が多く、陶磁器原料に適した良質な陶土を産出する。
Aしかし、痩せていて農業生産には適していない。
その結果が、美濃焼の1300年の歴史の礎となったのだ。
田んぼヴューがないからと言って、絶望しているわけではありません。
ない物ねだりはしません。
土岐市は、緑の山々に囲まれた風光明媚な小盆地にある。
南北約18キロ、東西約12キロの町。
まだ、魅力を見つけられていないだけ。
これから、魅力探しの徘徊が始まるのだ!

プンゴセカン通りシャトルバスのプラマ社前。クブク・バンガローが見える