2025年01月15日

なぜ、土岐市に田んぼがないのか?(8)

帰国してこの2ヶ月、歩いたり自転車に乗って徘徊した。

距離的には、そんなに遠くへは行っていない。

歩いても自転車でも、片道1時間ほどの範囲内。

この頃、風景になぜか物足りなさを感じるようになった。

ウブドで毎日見ていた、田んぼの景色が見当たらないと気づいた。

ウブドは、ライスフィールド・ヴュー、ライステラス・ヴューで人気の観光地。


田んぼヴューの人気の秘密は、心に残る風景が見られるところ。

それは、田おこしの時に餌を求めて舞い降りるココカン(白鷺)の群、アヒルの群の水浴び、水が張られた田んぼに映る夕陽に田ごとの月、稲の神デウィ・スリに捧げる祈り、田植えや稲刈りをする村人の姿、蛍の乱舞などなど、数え上げればきりがない。

一年中見られる、バリ島の風物詩とも言える。

田おこしから稲刈りまでおよそ4ヶ月、放置する期間も入れて5ヶ月で収穫できる。

年2回の二期作ではなく、二年で5回収穫の二、五期作。

バリでは、何月に田植え、何月に稲刈りとシーズンが決まっていないので、毎年時期は違ってくる。

各地の水利組合の予定で水引が決まるため、田植えの時期はバラバラ。

田植えの始まった田んぼの横で、稲刈りをしている光景を見かける。

一年中、どこかの集落で一連の稲作の作業が見られるという、特殊な島。


なぜ、土岐市に田んぼがないのか?

都会は別として、日本はどこへ行っても田んぼがあるものだと思い込んでいた。

考え違いも甚だしい、認識不足を確認した次第です。

「私の町にも田んぼはないよ!」という方は、教えてください。

土岐川に流れ込む支流も多く、用水には苦労しないと思うが。

理由は、土岐市のホームページで簡単にわかった。

@土壌は粘質土が多く、陶磁器原料に適した良質な陶土を産出する。

Aしかし、痩せていて農業生産には適していない。

その結果が、美濃焼の1300年の歴史の礎となったのだ。

田んぼヴューがないからと言って、絶望しているわけではありません。

ない物ねだりはしません。

土岐市は、緑の山々に囲まれた風光明媚な小盆地にある。

南北約18キロ、東西約12キロの町。

まだ、魅力を見つけられていないだけ。

これから、魅力探しの徘徊が始まるのだ!


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プンゴセカン通りシャトルバスのプラマ社前。クブク・バンガローが見える

posted by ito-san at 17:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 土岐市に移住 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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