と、心配していたが、なんと日本には公立図書館がある。
公立図書館は、地方公共団体が運営している。
もちろん、私の滞在する土岐市にもある。
無料で借りられるんですよ。
ウブドに滞在始めた1990年、これまでまったく読書に興味がなかった私が活字に飢えた。
目的もなく滞在しているので、日々、これといってやることはない。
スマホもユーチューブもない時代です。
明るいうちは、知り合った日本人旅行者とつるんでいればいい。
田舎の夜は長い。
時間つぶしに、本が必要になるのである。
ウブドに新刊書を扱う書店はない。
古本屋が数件あり、少ないが日本語も本もある。
バックパカーが置いていった本だ。
古本屋には、旅行記や精神世界系が多かった。
ウブド滞在の旅人同士で、日本から持ってきた数少ない蔵書を、回し読みした。
そんな状態なので贅沢は言わず、手元に入ればなんでも読んだ。
あっという間に、底をつく。
時々、飛行機内の新聞、雑誌、機内誌が届く。
1991年、居酒屋・影武者の開店で、日本からのお客様が本を持ってきてくれることが増えた。
影武者の本棚設置は、この時から始まった。
こうして、私の活字に飢えた時期が解消されるようになる。
当時は、バリ系の本が多かった。
おかげのバリのことをまったく知らなかった私も勉強になり、興味も深まっていった。
34年間の滞在は、皆さんにおかげです。
2009年3月21日、月一回開催の「ウブド・本の交換会」が始まった。





月二回の時期もあり、10年100回続いた。
交換会は閉会したが、リピーターさんが届けてくれる本で、充実した読書生活が送られた。
目的を持って読んでいるのではないので、持ってきてくれるお任せの本は、選ばなくてもよいので私的にはグッドでした。
たいへん感謝しています。
これからは図書館があるので、困らないだろう。
読みたい本を探すのに苦労するだろうが、手に入らないという思いはしなくてもすむ。
とりあえず、土岐市図書館行ってきます。
人生初の図書館訪問、ドキドキする。