四季のある日本人から見れば、いつも夏の島だが、バリ人には夏という季節はない。
あるのは乾期(musim kemarau=乾燥した時期)と雨期(musim hujan=雨の降る時期)だ。
季節じゃなくて期間と解釈して、季の字を使わず乾期、雨期と表記した。
乾期は5月から10月まで、雨期は11月から4月までと認識していた。
サコ暦(saka)の第11番目の月(西暦の4月頃)Sasih Jiyestha(ジェスタ)で雨期が終わり、第12番目の月(西暦の5月頃)Sasih Sadha (サド)で乾季に入る。
(極楽通信UBUD・サコ暦:https://informationcenter-apa.com/kb_saka.html)
現在、地球の温暖化からか境目が曖昧になってきている。
乾季でも雨は降り、スコールが来る。
雨期は確かに雨は多いが、日本の雨期のように一日中降り続くことは珍しい。
第8番目の月と第9番目の月は、強風をともなう大雨が降る期間。
日本の冬季でバリ島の雨期に、ウブドは肌寒く感じる時間がある。
夏好きな私には、一年中が暖かい島は、まさに楽園だ。
ちょっと残念に感じたのは、春夏秋冬の四季がないためか、生活に節目を感じられないこと。
日本には、正月、梅・桜の開花、節句、ゴールデンウイーク、雨季、師走などなど様々ある。
バリでは、乾期・雨期の果物の変化で、大雑把に節目を感じる程度。
私は、大雨が降り始めた時にしか、節目を感じなかった。
バリ人の生活リズムは、バリの暦に基づいている。
彼らは、暦に従う生活で、メリハリを感じていると思われる。
34年滞在していても、この感覚は身につかなかった。
一年中、気温が大きく変わることのないウブドの生活は、心地良いものだった。
長期滞在者だが、日々観光客気分で非日常を謳歌した。
日本人の性か私の気質か、寝てばかりの怠惰な生活は、後ろ指が刺されそうで落ち着かない。
生活のルーティンを工夫して、メリハリのある生活を作って暮らした。
舞踊を習った時期もある、楽器を習ったこともある、流木を拾って作品を作った時も落書きを描いたこともあった。
(落書きの数点をウブドの友人に預けたので、欲しい人は連絡ください。もちろん無料です)
ブログを書いたり、ユーチューブにも挑戦してた。
こうしたルーティンも、充実できなくなっての帰国でもある。
今回の帰国では、ルーティンを作らず、限りなく怠け者になりたいと思っております。
(動画:多分8年前、伊藤さん20年ぶりの奉納舞踊・テガランタン村セナ家の寺院祭礼)
2025年03月28日
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