2025年05月16日

このあと、チョット怖い体験をした(32)

クニンガンのあと15日後に、トゥブサヨ村にあるダラム・プリ寺院でチャロナラン舞踊劇が奉納される。

今年は、2025年5月18日。

いつから、どんな理由で毎年奉納されるのか知らないが、毎年、多勢の人々が鑑賞に来る。

地元以外の村からも来ている。


私が最初にダラム・プリ寺院のチャロナラン劇を見たのは、1990年のこと。

寺院は、鬱蒼とした木々に囲まれた小高い丘の奥にあった。

舞踊劇は、土煙が上がる寺院の前庭広場で行われる。

広場には、30近くの屋台が不規則に建てられ、ケロシン・ランプの灯の中で営業していた。

チャロナラン舞踊劇は、夜10時頃から始まった。

滞在始めたばかりで、バリのことをまったく知らない。

それでも、なぜか興奮した。

人垣の肩越しに芸能を覗き込もうと、小さく盛り上がった土に登って見ている人がいる。

時々、盛り上がった土が沈む。

あとから聞くと、足元は埋葬場で、こんもりと盛り上がったところは「火葬前の死者が埋葬されている場所だ」と教えられた。

私もその上を、無造作に歩いていた(ごめんなさい)。

舞踊劇は、深夜2時頃まで続いた(内容に記憶がない)。


このあと、チョット怖い体験をした。

終演後は、真っ暗なウブド大通りを歩いて帰る。

私は、カジェン通りにあるロジャース・ホームステイに滞在していた。

観客は、四方八方帰路につく。

人の姿が、だんだんと減る。

そして、私ひとりになった。

カジェン通りの入り口に立つと、ロータスの見える池の横を流れる小川の中にボーッと人影のような物体が見えた。

深夜2時過ぎに、マンディ(水浴)する人もいないだろう。

しかし、誰かいるように感じる。

精霊がいても不思議じゃないウブド。

先ほど舞踊劇で見た悪霊かもと、思ったら怖くなってきた。

道は狭く、すれ違いたくない。

後ずさりして、遠回りをしてホームステイに帰った。

物体の正体はわからない。

明るくなってからのウブドで、こんな経験をすることはなくなった。

(資料:ミクシー2006年05月28日)
posted by ito-san at 10:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 土岐市に移住 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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