つい先日、地方創生・町おこし・村おこし的な会報誌で、”関係人口”と言う言葉を知った。
「観光以上」で「移住未満」の第三の人口のことを言うらしい。
『移住はできないが地域に興味があり、自分の暮らしている場所以外にも拠点を持つ人が増えている』と書かれていた。
なるほど、こういう言葉があるんだと認識した。
昔々から、こういった暮らしをしている人はいる。
1990年初頭までのウブドは、バックパカーの通過地点だった。
これから世界一周旅行を始める人、世界一周旅行の帰路に立ち寄った人が多かった。
信仰、文化、慣習に興味を持つ旅人が多く訪れるウブド。
それは、昔も今も変わらない。
1990年半ばから、ウブドに滞在する人の種類が変わったように感じる。
年に、何度も訪れる人。
インドネシアで取得できる観光ヴィサの最長2ヶ月を利用して、滞在する人。
ヴィラを借りたり、自分で家を建て別荘として利用している人。
第二、第三の故郷として訪れている。
地元の人々は「いつ帰ってきたの!」と迎える。
長期滞在者も私も「お帰りなさい!」と声をかける。
この人たちは、リピーターと呼ばれている。
リピーターは、”関係人口”だったのだ。
”二拠点生活”という言葉も、よく聞く。
『2つの異なる地域に生活拠点を持ち、両方を使い分けて生活するライフスタイル。
平日は都市部で仕事をし、週末は地方で過ごすといったパターンが挙げられます。
都市の便利さや地方の自然など、異なる環境を同時に楽しむことができる点が魅力です』と説明されている。
昔々から、こういった暮らしをしている人はいた。
”関係人口”と違うところは、住居を持っているということかな。
これだと別荘族と一緒だ。
大きな違いは、二拠点で収入を得ているということかも。
若い人が増えているというが、就業者の過疎地への移住はハードルが高いので、比較的都会に近いところでの二拠点生活者が多いと考えられる。
二拠点での子育ては可能か、など問題点は多々あるように思う。
”関係人口”と”二拠点生活”の今後を、注目していきたい。
2025年06月02日
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