去年の今頃は、これからどう生きていくんだろうと不安と期待だったはず。
ウブドを離れるのも勇気がいったが、34年前の日本を離れる時に比べたら気楽なもんだった。
あの時は、生きて日本に帰ることは考えていないかったからね。
ウブド訪問の第一印象は、ゆっくりとした時が流れていたこと。
人々の歩みも、のんびりしていた。
私ものんびり歩いてみた。
深呼吸のリズムで歩いているんだ、と気づいた。
耳を澄ますと、鳥や虫の鳴き声と風が創る音が聴こえてくる。
ウブドが穏やかに感じたのは、自然のリズムで生活しているからだ。
今、滞在している下石町も、時間がゆっくりと流れている。
BGMは、自然の音。
耳を澄ませば、いつでも聴こえてくる。
ウブドも下石も、人々はおっとりとしている。
気軽に声を掛けることができるのも嬉しい。
誰もが優しく、対応してくれる。
一年間滞在してみて、日本語の通じる外国で暮らしているような感覚で居る。
34年ぶりに、日本の四季を過ごした。
暑い国、寒い国、雨季のある国、曇り空の続く国、陽が沈まない国etc。
そんな地域に比べると、記憶に残っている日本の四季とは少し変わったようには感じるが、私には、まだまだ過ごしやすい。
ウブドは、観光地としての煩雑さが年々増している。
下石は、年々、過疎化が進んでいる。
発展したウブドを体験し、今は、衰退していく下石を経験しようとしている。

