この日は、猿の森のあるサンゲ寺院より、さらに北東の位置にある寺院で奉納舞踊があると聞いていた。
友人がバロン舞踊を奉納するので鑑賞したいと思っている。
サンゲ寺院は、ウブドから直線で10キロ地点だが、実際は一度南方に下ってからとなり20キロほどになる。
なぜそうなるかというと。
バリ山間部の幹線道路は、あみだくじの縦線状に走っている。
横線は渓谷に橋を架ける必要がある。
あみだくじのように簡単に線を引けないので、ショートカットできるルートが少ないのだ。
奉納舞踊は、チャロナラン舞踊劇。
夜8時には到着するように、1時間前に下宿を出発した。
今夜も愛車スクーピーは、ご機嫌のようだ。
遠出をして、パンクや故障になっては困るのでね。
ウブドを離れると、街路灯も疎らで、あたりは暗くなる。
橋を越えるとムングイ県になり、ここからは緩やかな坂を北上する。
街路灯の照度が低く、さらに暗くなる。
屋敷の門灯も点いていない。
集落の途絶えたところは、街路灯もなくなる。
真っ暗闇に向かってバイクを走らせる感じ、わかりますか?
不安で恐怖を覚えますよ。
もう目的地に近づいているはずだ。
正装姿の村人が歩いていない。
近くまで行けばわかるだろうと、寺院の名前を聞いていない。
これまでは、寺院祭礼の雰囲気を感じ取って辿り着いてきた。
遠くで薄明かりが見えた。
雑貨ワルンが開いているようだ。
肌寒くもなり、これより先に進む自信が無くなってきている。
ここで聞こう。
「この近くでオダランはありますか?チャロナランがあると聞いてきたのですが。」
老婆に、私のインドネシア語は通じないようだ。
私は「バロン・バロン!」と連呼した。
老婆はニコリともせずに、奥に引っ込んだ。
変な外人を相手にしたくなかったのだろうな。
私は、もう少し進むか諦めるか迷っていた。
老婆が戻ってきた。
オダランの情報が聞けるかと、嬉しく身構えた。
老婆は、手にした物を私に渡した。
それは電球だった。
????????
バリの人は、電球をbalonを言うことがあるのです。
これは同音語じゃなくて、balonとbarongの発音ができない私の失敗談でした。
はい、ショックのあまり、このまま直帰です!
2025年11月09日
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