セヴィージャの町が、毎年開催している音楽祭。
会期は、8月14・15・16、そして17日。
じゅんぺいさんの友人・ダニエルさんが、14・15日に出演する。
15日の日曜日に、サレントの友人を募って応援に行くことになった。
ダニエルさんは、私のサンポーニャの先生だった。
だったと過去形にしたのは、三日坊主だったからだ。
以前、サンポーニャ(Sampona)の作り方を教わった。
サンポーニャも吹けるが、ケーナ(笛)も演奏できる。
もっとも得意なのは、チャランゴと呼ばれる5コース10弦の弦楽器だそうだ。
サレントのCalle Real(メインストリート)で、ダニエルさんと仲間たちが演奏しているのを見たことがある。
その時、ダニエルさんは、小振りのギターを担当していた。
全身を使って楽しそうに演奏する、彼の姿が好きだ。
音楽祭は夜7時から始まる。
ダニエルさんから、深夜2時頃の出演との連絡が入っている。
サレントからの応援団は、ジュンペイさん、ルーベンさん、ジュンペイさん家の居候君、そして私の4人。
ルーベンさんの露店が閉店するのを待って、夜8時出発。
2時間ほどで、セヴィージャの町が見えて来た。
町の入口で、ドゥグラスさんのお姉さんを乗せて音楽祭会場に向かう。
彼女は、おばさんの家に泊まっている。
今夜は、我々もそちらで泊まるかもしれない。
会場の到着は、夜10時を少し過ぎていた。
ボリバル広場に、ステージが設営されていた。
凄い人出だ。
ステージ前に椅子はなく、立ち見だ。
さすがに子供はいないが、老若男女が来ている。
かなりの年配の方も見受けられる。
コロンビアの民族音楽の祭典のようだ。
花火が打ち上げられ、紙吹雪が舞った。
陽気な音楽が続く。
音楽に合わせて、体が自然に動いてしまうようだ。
観客は、演奏と一体になっている。
踊りの波を縫って反対側に行ってみる。
そこには、椅子席のコーナーがあるテントが設営されていた。
椅子席では、ビールを飲みながら演奏を鑑賞できる。
入場料は5000ペソだった。
そろそろ深夜の2時になる。
ルーベンさんと居候君が帰りたがっている。
彼らは、明日も朝から店をオープンさせなくてはいけない。
このあと2グループが終われば、ダニエルさんが参加している「Los Chamico」の出演だ。
ここまで、待ったのだから、「Los Chamico」を見てから帰ろう、ということになった。
今夜の出演は、12グループ。
「Los Chamico」は、とりだった。
サレントのストリートパフォーマンスで見たメンバーの顔が見える。
何故か「日本からJunpei Mori & HiroshiI Ito が Los Chamicoの応援に駆けつけています」のMC。
ダニエルさんは、この日も小さなギターで参加していた。
今夜も、演奏が出来ることを全身で喜んでいるようだった。
ジュンペイさん、ルーベンさん、居候君、ドゥグラスさんのお姉さんが、楽しそうに踊っている。
私も、自然に身体が動いていた。
終演。
時計は、3時をまわっていた。
それでは、コロンビアの音楽を聴いてください。