タニシっていったい何?という方もいると思いますので、ちょっと説明を。
腹足綱原始紐舌目タニシ科 Viviparidae に分類される ”巻貝” の総称で、南米と南極大陸を除く各大陸とその周辺地域の淡水に生息し、雌雄異体の卵胎生である、とグーグルさんは教えてくれた。
この説明を見ても、すんなりとは記憶できませんよね。
外見的には、タニシは巻貝が尖っている三角錐で、カタツムリの場合は山が低いと認識している。
カタツムリは2対の触覚があり、長い方の先端に目がある。
タニシは1対触覚で根元の方に目があり、身体を収めるために殻口をぴったりと塞げる蓋を持つ。
多種あるので一概には言えないようです。
バリの稲作は、およそ5ヶ月に一度の収穫があり、田植えの時期は灌漑用水の都合で地域によって異なる。
一年中どこかで田植え&稲刈りの風景が見られるが、毎年同じ時期ではない。
田おこしが終わり、水が引かれた深夜の田んぼ。
月明かりの無い夜、ケロシンランプの灯りが数カ所で左右に揺れ、幻想的な風景が映し出される。
バリの風物詩でもある。
農薬が使われていないからだろう、田んぼ(リンドゥン)に、タニシ、田うなぎ、かえるが棲息する。
田んぼの恵みは、ありがたく食卓に上がる。
ゴメンなさい、バリ人宅には食卓がないので、この言葉は不適切でした。
とにかく、有り難くいただくのであった。
友人のオカちゃんは、リンドゥン掴みが得意で、度々居酒屋・影武者のスタッフのコップリン君を従えて、チャリ・リンドゥンに行く。
ランプを手に、腰に竹かごをぶら下げて、もう一方の手にはリンドゥンを掴むための箸を持って。
ケロシンランプの灯りに誘われてリンドゥンが顔を出す。
竹の箸で摘まんで捕まえる。
リンドゥンは、15センチほどのドジョウだ。
リンドゥン以外に、タニシも採れる。
オカちゃんは、これらをメニューに入れろという。
リンドゥンは、生きたままプライパンの油の中に入れるので、とぐろを巻いた姿で出来上がる。
コリコリと美味しいのだが、口を開けた断末魔の表情に、女性に人気がなかった。
私的には好みだったが。早々にメニューから外した。
友人が来ウブドした時に、スペシャルとして振る舞った。
インドネシアには、サテと呼ばれる伝統的な串焼き料理がある。
タニシは、サテ・カックール(タニシの串焼き)として提供した。
つぶの小さいカックールは、串に刺すのが大変のようだった。
珍味として人気があったが、いつの間にかオカちゃんがチャリ・リンドゥンを止めていた。
あれから、何年食べていないだろう。
おそらく、20数年にはなるだろう。
サテ・カックールのワルンがあることを、友人から聞いた。
頻繁に通る道沿にあるのに、今まで気がつかなかった。
現在、ウブドでサテ・カックールが食べられる店は少ないと思う。
ニュークニン村から西、トゥボンカンの十字路を南に30メートルほど行った右手(西)側にある一戸建てのワルン。
ちょっと暗めの外観なので、気がつかなかったのかもしれない。
夜になるとローカルで混んでいるそうだ。
サテ・カンビン&サテ・アヤムのような甘いピーナッツソースはかかっていない。
私には、ちょっと辛いソースだったかな。
久しぶりに食べたサテ・カックールは、こんな味だったかと確認しながら食べた。
美味しかった。
相変わらず料理のレポートができないので、食事風景をご覧ください。
◼︎タニシ(カックール=Kakul)のサテ(Sate)を食べに!@Tebongkang
5月12日:再訪の報告
「何ソースで食べるんですか?」のツイートがあったので確認です。

説明はできませんが、辛かったです。
そして、カックールは硬かった。
歯茎が弱ってきている私には、食べられるのは今回で最後かも。
若バナナの幹とカックールのスープも試してみました。

おいしかったです。
カックールのピザがあるとの情報でしたが、残念なことにありませんでした。

(PAKET)サテ・カックール・セットRp30,000-・飲み物別
その他のサテも紹介しよう。
◼︎サテ・アヤム(鶏肉の串焼き)
スグリオ通りのサテ・アヤム「 AAN」
◼︎サテ・イカン(魚のつくねの串焼き)
今はなきワルン・マデロイさんの店(Warung Made Roy)。
現在は、息子さんが継いでいる。
◼︎サテ・バビ(豚肉の串焼き)
タティアピ・ぺジェン村寺院祭礼での屋台。
基本、屋台でしか見たことがない。
https://youtube.com/shorts/0y0PZ344CwM◼︎サテ・カンビン(ヤギ肉の串焼き)
アンカサのコテツちゃん撮影。
奥さんのカデちゃんも写っている懐かしい動画です。
◼︎サテ・ クリンチ(ウサギの串焼き)
スゥエタ通りを北上したサクティ村にあった「ワルン・サテ・クリンチ」。
入り口に設置されたウサギ小屋を見て、食欲がなくなったのを思い出す。
現在、このワルンは営業していない。
◼︎サテ・プニュー(ウミガメの串焼き)
ウミガメは、ワシントン条約で捕獲禁止の爬虫類ですが、トゥブサヨ村ダラム・プリ寺院前や各地の寺院祭礼に露天が出ていた。
現在では、見られない。
◼︎サテ・アンジン(犬肉の串焼き)
デンパサールには、あるらしい。
犬に吠えられている人を見て、ウブド人が教えてくれた。
「あの人は、犬肉を食べているから吠えられんだよ!」と。
◼︎この他、珍しいのは・・・
水トカゲ、カタツムリ、トンボ、トッケイのサテがあるが、これは食料の少なかった時代の話か、嗜好的家庭料理として存在しているのかもしれない。