トイレの後始末は、紙派ですか、それとも指派ですか?
質問の意味がわかりませんよね。
私は、日本を離れるまでの42年間は、トイレットペーパーを使っていた。
そんな私が、指派に変わった瞬間の話をします。
それは、ウブド初のカルチャーショックでもありました。
ホームステイのトイレでのことです。
拭くだけの段階になって、紙が見当たらないのに気がついた。
見える範囲内にもポケットの中にも代用品はない。
野原なら葉っぱがあるのになと、しゃがんだスタイルで考える。
もしかすると、これ?
片隅にあるタイル張りの水槽と手桶。
はは〜ん、これだな。
シルクロード旅(57年前トルコ〜インド)経験者のバックパッカーには、このくらいの機転はきく。
右手に手桶を持って水をすくい、ぶっかける。
この時、左手の指先を使うことになる。
もちろん躊躇しましたよ。
踏み込んではいけない禁断の領域に、踏み込んでしまう思いだった。
こうして私の左手指は、初体験したのでした。
水浸しにはなったが、なんとか後始末は終わった。
この方式の心地良さに、感動さえ覚えた。
その後のウブド滞在35年間は、ペーパーレスの指派として過ごした。
この体験をとおして、ヒンドゥー・バリで左手が不浄なものとして取り扱われのが理解できた。
左手の握手や、左手から物を渡すことはタブーだ。
外国人に対しては、それほど厳格ではないが、失礼にあたるので気をつけたい。
ホームステイのトイレに、ペーパーは設置されていないのが普通。
トイレットペーパーを売っている店も、私の生活環境では見当たらなかった。
トイレは水浴び場も兼ねているため、ペーパーが置いてあったとしても濡れていて使えないことが多い。
オーナーやスタッフに、ペーパーを使う習慣がなかった頃の話です。
当時のガイドブック「地球の歩き方・インドネシア」にも、トイレの使い方のアドバイスはなかったはず。
その後、インドネシア国内の旅(ジャワ、ロンボク、スンバワ、スンバ、フローレス)では、指派だったので困ることはなかった。
日本に戻ってからは、トイレットペーパー派に戻っています。
下じもの話、食事時でしたらでゴメンなさい。
グルーグル検索した写真:画像は著作権で保護されている場合があります
・・・からの日本での話。
2024年、移住した土岐市のアパートのトイレは、普通の洋式水洗トイレでした。
ウオッシュレットだったとしても、ペーパーを使わないと落ち着きませんがね。
清潔感のある水洗トイレだったので、ウオッシュレットが欲しいなんて贅沢は言いません。
35年間の習慣は、簡単には直せませんでした。
バケツを置いて手桶にしようかなと考えたが、きっと床が水浸しになるだろう。
思いついた時が冬だったのもあり、氷点下での手桶の水洗はあきらめた。
見た目通り、神経質な私は、ペーパーをたくさん使ってしまう。
ひとロールを使い切ったこともある。
やっとこの頃、トイレットペーパーの使い方が上手くできるようになった。
一年かかかったな。
便座が冷たく感じる冬が近づいたので、電気ストーブを押入れから引っ張り出した。
アパートのトイレがウオッシュレッに変身してくれると嬉しいなと、夢想する今日この頃です。

